勢力増強体力増進
ニンニクの比ではない。
兎に角臭い筈だったが
まったく臭わない。
昔の物はこんなに葉が茂ってはいなかった。
茎の部分が丸々と太く紫色で長かった。
ニンニクの十倍は臭かった。それがとても美味しかったのだけど・・・
成吉思汗と一緒に食せば実に美味だったのだか・・・
天麩羅、卵とじ、お浸し、旬の味、懐かしい味、今は遠い昔になってしまった。
今の物は臭わない、味が薄い、行者ニンニクの味がない。
先住民族アイヌの人達は根こそぎ取りはしない。
5本有れば後々のために3本しか取らない。
神様から頂いた命を戴く物として感謝と共に必要な分だけ頂く。
和人の私たちはどうだろう、あれば根こそぎ取ってしまう。
なので、アイヌの方達にもキキ゛ョウジャニンニクにも、
多大な苦痛を与えてしまっている。
その結果がこの行者ニンニクの姿なのだ。
山に勝手に生えている訳ではない、必要あって育っているのだ。
命を繋ぐために神様からの贈り物として
残念ながらニンニクの味わいも感謝の気持ちも薄い私たちである。