スランプ言葉のデッサンが エッセイなら 言葉の色彩が 小説なら 詩は いったいなんだろう 春がきたけれど 花が咲くけれど 雲雀が巣づくりをはじめたけれど 未だにぼくは スランプ状態のまま なにも浮かばない 春なのに 寂しいトンネルを抜けたあとの 春なのに… 紫敷布