風の呟き

 

照りつける陽の光の中で

風は静かに呟いた

心配ないさ

もうじき青い空に

鰯雲が浮かぶよ

やがて鰯雲も

白い季節はすぐそこだよと

呟くだろう

虎落笛は春への証だ

風たちはきっとそう告げるだろう

四季の様相は人生そのものさ

風は茜色の巷に溶け込んでいた

 

                      

 

 

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