待ちに待ったメール便が大阪から届いた午後、小躍りしながら便を開く。
姿形は異なるけれど何十年も前に出遭った本でした。
今日までの越し方の中、十数回の引越しで何処かへ、また、人に貸したものなのか遂に行方不明になってしまった一冊の本「きけわだつみのこえ」
戦地に駆り出された学徒兵の記録。そこは彼らの遺書、遺産とも言える貴重な声がありました。
その叫びに滂沱の涙を流しながら読んだ本「きけわだつみのこえ」
その頃わたしは中学生でした。

随分長いこと探していた一冊の本、願いが叶うかもしれない。
ネット上での交流の古本屋さんです。思い切ってお願いして見ました。
本屋さんは忙しい中も厭わず、方々手を尽くして探し出してくださいました。
「劣化汚れシミがあります」と申し訳なさそうに伝えてくださいましたが、それ等は一向に気になることではありません。早速手配をお願いし、一日千秋の思いで待った再びの出遭いの今日ではありますが、胸がつまって読み進めるのが困難です。

戦争とは如何なる理由があろうとも、それは大罪に外なりません。
残酷以外の何ものでもありません。

地球上の平和は人類永遠のテーマです。
個々に何事にも感謝の思いがあれば争いは小さく出来るはずです。


〔小さな絆が生んだ大きな感謝の午後でした〕