秋深く明け方からそぼ降る小糠雨。
釧路湿原の夕陽を見に行った日、見捨てて来てしまった小さな小さな仔猫。きっと捨てられた仔猫。助けてほしいと縋るように駆け寄ってきたにも関わらず見捨ててしまった。
とても後悔している。ごめんね仔猫ちゃん、本当にごめんね。

ただただ誰かに救われていてほしいと願うばかり……
たとえ誰かに救われていたとしても、小さな命を見捨ててしまった事実は消えない……