ラジオで ハキハキした女性の歌声で
エルトン・ジョンの 「ユアソング」が何度もかかるので 何じゃろ、って思ってたら
エルトン・ジョンの カヴァーアルバムが出たそうで
それでよく耳にしたのですね。
ハキハキした女性の声は レディー・ガガでした。
間違いなくお上手だけど(歌手に上手だなんてゴメン)
なんか 面白くない、って思ってしまいました。
もっと 甘い声で聴きたいわユアソング。
……となると 耳に残っているのが
映画「ムーラン・ルージュ」 の中で
ユアン・マクレガーが歌うヤツです。
早速、YouTubeで検索して見てました。
ああやっぱ大好き!
目にも耳にも 楽しいわ♡♡♡
ユアン・マクレガーの笑顔が大好きです。
なんて可愛いのでしょう。
おメメと 白い歯が キラリーン 
って

って光っとるやないですか
ディズニーアニメの王子さまですやんコレ。
のびやかな甘い優しい歌声。
そして 相手役の ニコール・キッドマンのキレイなことと言ったら!
声まで美しい!
映画の方の ストーリーは
ムーランルージュの花形スターである美女に恋をする
貧乏作家の悲恋
という わかりやすい
だけど絶対 間違いない、って物語です。
美男美女を揃えて
監督が バズ・ラーマン(ディカプリオのロミオとジュリエットの監督) で
そして 舞台が 1900年頃のパリ
絢爛豪華な キャバレー「ムーランルージュ」
となれば それはもう楽しいに決まってるのです。
( 楽しくなるに決まってる、っていう材料を集めても
…なんじゃコレ。 ってなるのも時々ありますが )
( ちなみに私的には オーシャンズのシリーズとか パイレーツのシリーズとか………ヒソヒソ。)
えーーと。
あっ、そうです

「ムーラン・ルージュ」



これは キラキラのピカピカの楽しい材料が集まって
わっしょいわっしょい盛り上がるだけ盛り上がって
ラストまで いきつく間もなく全力疾走するのです。
「フレンチカンカン」や 「天国と地獄」などの
曲や映像のけたたましさ目まぐるしさには
車酔いをしたみたいになりますが
もっとドップリ浸かって酔いしれたいです。
挿入歌は エルトン・ジョン、マドンナ、ビートルズ、などと言った人たちの
知られた楽曲が多く使われていて
それらのアレンジも楽しめます。
だけど 中でも圧巻は スティングの「ロクサーヌ」でしょうか。
もともと レゲエっぽいカッコいい曲ですが
ここでは タンゴ(!)です。
春を売る女に恋をしてはいけない…
もうたまらん。
ザラつく声の ナルコレプシーのアルゼンチン人(役名です)の歌声、
そして泣き叫ぶようなヴァイオリンに 心臓をガッチリ掴まれるようです。
ずいぶん昔、サントリーローヤルのCMで
詩人ランボーをテーマにしたものがありました。
天才の波瀾万丈の人生を語りながら
舞台は砂漠で 旅回りのサーカスの一座が歩いていました。
ドレスを着た女の子かと思ったら 小人でした。
その顔は 悲しげでおそろしくもありました。
太った男、化粧の男、砂漠のトカゲ、
そして 奇妙で美しくて懐かしくて恐ろしい
何とも言えない音楽が耳から離れませんでした。
映画の途中、このCMの世界観を思い出しました。
理不尽で 暴力的、
本能のままで 不潔、
快楽、生と死、性、愛、
ユアン・マクレガーが演じた クリスチャンという青年だけが
この夜の世界の中の 異端でした。
サティーンに差した光のようだったのだろうかと思います。
現実的なサティーンですが 揺れ動きます。
彼女の心を想うと やはり涙が止まりません。
〈人がこの世で知る最高の喜び
誰かを愛して その人から愛されること〉
世知辛さすら感じる 四角四面のクリーンな現代
生活感のないインテリアが良いみたいな風潮に
息苦しさを感じながら生きているような私の
後頭部に飛び蹴りして来たような 映画でした。