花祭りには甘茶をお釈迦様にかける! | ゆう愛堂漢方薬局の営業日誌

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4月8日は花祭りでした。お釈迦様の誕生をお祝いする日です。

 

花祭りは花御堂と呼ばれる屋根や柱をいろいろな花で飾りつけたお堂を寺院の境内に作り、その中に俗仏と呼ばれる水盤を置きその上に釈迦の誕生を祝う仏像(誕生仏)を安置します。参拝者は柄杓で誕生仏の上からアマチャ(甘茶)をかけます。なぜ甘茶をかけるかというと、竜王がお釈迦様の誕生を祝って、空から甘露の雨を降らせたという伝説があるからです。甘露とは苦しみを取り除き、長寿を与え、死者も蘇らせるという飲み物だと信じられた霊水です。さらに参拝者は甘茶を持ち帰って、厄除けをしたといいます。

 

 

アマチャはユキノシタ科のヤマアジサイの変種で、見た目もアジサイによく似ています。その若い葉を蒸して揉み、乾燥させたもの、およびそれを煎じて作った飲料のことも甘茶と言います。甘茶は甘味成分としてフィロズルチンとイソフィロズルチンを含み、その甘さは砂糖の400~800倍とも言われます。自然に咲いている葉は甘くありませんが、葉を乾燥させることにより甘味が出ます。またカフェインは含んでいません。 生薬の効能としては、抗アレルギー作用があるので花粉症に使われたり、ノンカロリーなのでダイエットや糖尿病患者さんの甘味料、抗菌作用を利用して口臭や歯周病に使われたりします。