同じ自化が他の自化に邪魔されずに命盤にあると

チャンレンと言い、「協調性がある」とされています。

 

私の命盤には化忌の自化が3つあるのですが

「協調性がある」という風に感じたことは

やっぱりあまり無いんですよね。

 

じゃあ違う言葉なら

どういう言葉が当てはまるのか

ずっと考えています。

 

今のところ良い言葉はまだ見つかっていません。

 

ですが化科の自化が3つある方の鑑定をさせていただいて

気づいたことがありました。

(掲載の許可をいただいております。)

 

 

官禄宮にある生年四化の最も良い状態は

知識や感性を生かした自分らしい仕事をすることです。

 

ですが

それは生かされていません。

 

自化科が過剰で

自化科の大元である生年化科が力を失っているからだと思います。

 

紫微斗数ってわかりやすいなと思うのが

わからなかったら単純にこの命盤の状況を

現実世界で考えてみると良いと思うのです。

 

この方の場合なら。

 

社会で出会った人、一人ひとりに対して気遣いをし(奴僕宮)

第一印象を良くしようと特に気を遣い(遷移宮に自化科があって対宮の命宮から向心力Cが入ってくるため破格)

お金も周りにに合わせてなんとなく遣ってしまうなら(財帛宮)

 

よっぽど環境が整っていない限り

仕事の場面で自分の知識や感性を活かすことは

きっと難しいでしょう、、。

 

なんとなく周りに合わせての仕事

ということになってしまいがちでしょう。

 

なぜなら奴僕宮や遷移宮、財帛宮で

官禄宮で使える生年化科の力を使ってしまって

力がなくなっているからです。

 

自化科が多い場合

自助努力で調整しないと

どんどん生年化科のパワーが流出してしまっている感じがします。

 

 

 

 

でもこれが

化権だったらどうなるかというと、、。

 

化権の力が過剰になる、という言い方が適切だと思います。

 

ですがやっぱり本来あるべき最高の化権の力はなくなっているとは思います。

 

なぜなら化権の最高の姿は

責任を持ってみんなを引っ張っていくリーダーシップだからです。

 

先ほどの命盤の中の化科を化権に変えて検討してみます。

 

社会で出会う人一人ひとりに対して優位に立ちたいとしゃしゃり出て

第一印象でも強気になりすぎて威圧的で(破格)

お金も管理はできても厳しすぎたりしたら、、。

 

仕事だけうまくいく、っていうのは

ちょっと考えにくいですよね。

 

頑張り屋なのでそこそこ成功するとは思いますが。

 

 

 

 

ではこれが

化禄だったらどうなるかというと、、。

 

力がなくなる、という言い方が近いのかなと思います。

 

ただ自分の本音を置いて他人に委ねてしまう化科に比べて

化禄は心から気持ちよく委ねているのでご縁が循環しやすくなっています。

 

ですから、破格がない限り

自化禄が多くても生年化禄の力は一見減っていないように見えます。

 

 

先ほどの命盤の中の化科を化禄に変えて検討してみます。

 

社会で出会う一人ひとりの人間関係を大切にし

第一印象も良く(むしろ良すぎる)

金運もだんだん良くなると、、

 

仕事もうまく回りそうな気はします。

 

でもこんなに自化禄が多いと

ほどほどでは無さそうです。

 

命盤の中に自化禄がない生年化禄よりも

状態は違っているように思います。

 

生年化禄の最高の状態ってどんな感じでしょうか?

 

人間関係を大切にすることで

ご縁を結ぶ。

 

人と繋がっていくという

社会的な幸せを多くの人に味わってもらう

ということがあるのではないかと思います。

 

命盤に自化禄が多い場合は良い人すぎるので

身体=自分自身を大事にしていただきたいものです。

 

良すい人すぎる場合は健康や財産や家族よりも

化禄がある分野に意識が向きやすい気がします。

 

これまでの社会では

自己犠牲は美徳の1つとされてきました。

 

家族や会社のために

身を捧げる。

 

そしてそれが

自分も家族も会社も社会も幸せになり貢献する。

 

でもそれが決して

今の時代には合っていないことは周知の事実です。

 

化禄の過剰も今後は

社会的な成功や幸せとは違って捉えられるようになるでしょう。

 

 

 

ではこれが

化忌だったらどうなるかというと、、。

 

私の感覚だと

絡まって粘着性が高くなる気がします。

 

先ほどの命盤の中の化科を化忌に変えて検討してみます。

 

社会で出会う一人ひとりに対してなんだか苦手意識があります。

初対面では特に苦手意識を感じます。(破格)

金運もパッとせずお金に対して嫌な感じがあります(そうするとさらに金運は落ちやすいです)。

 

これらが絡み合って

さらに仕事の場面でも影響を及ぼすって感じがあります。

 

自化忌の大元は

やっぱり生年化忌です。

 

この命盤の中の化科を化忌に変えるなら

官禄宮が大元になります。

 

ですがどんどん

ごちゃごちゃしてきて絡み合うので

どこが大元かもわからない感じです。

 

全部こだわりすぎて

そもそも何が問題だったかも

よくわからなくなってしまう感じです。

 

自化忌が多いと

生年化忌が持つネガティブな力は

減るどころか増大しているように感じます。

 

だから「チャンレンは協調性がある」と言われても

自化忌のネガティブな力が増えちゃっているので

協調性というポジティブな印象としっくりこないのです。

 

自化忌を多く持つ者としては

トラブルも精神の圧迫も増えるので

「そんな協調性いらねーよ!」って感じですw

 

自化忌が多いと本人はしんどいので

早い段階から解決の方向に向かっていれば

生年化忌の作用に近づくように思います。

 

困難の後に獲得する方向です。

 

困難や一個人の執着心で終わらせるのではなく

それらを使って解決能力や突出した才能とする方向性です。

 

自化忌は後天作用なので

自化忌の発動が早ければ早いほど

人生後半は楽になっていくように思います。

 

(全ての自化の発動が人生の段階で早ければ早いほど

生年四化と同等の力を発揮するように思います。)

 

自化忌の発動が人生で早いと

人生の前半は大変だということを意味します。

 

自化忌が少ないとトラブルはシンプルだし

多い人と比べるとトラブルの数も少ない気はします。

 

ですが自化忌が少ない分

トラブル慣れしていないため

 

生年化忌・自化忌・向心力Dのある分野に

執着しやすくなるようにも思います。

 

 

 

 

なんのために

自化忌はあるんだろう?

という疑問が私の中にずっとありました。

 

この世界に

無駄なものはないと私は思っています。

 

吉凶という見方は

社会的な成功という視点を追いかけてしまうと

そういう判断になるように思います。

 

私が思うに

中国の占いやこれまでの社会情勢は

 

社会的成功が全ての幸せだ

 

という信念の元にありました。

 

 

 

でもそうではないことは

私たちの心や社会情勢が示しています。

 

こんなに物質的には豊かな日本で

今、心から幸せだと感じられる人は

どのくらいいるのでしょうか?

 

 

吉凶だけ、社会的な成功だけ追いかけても

心から感じる幸せとは違うことは

みんな、なんとなく気づいているんです。

 

では

どういう方向で生きていったら良いのか。

 

もちろん

社会的な成功も目指して良いです。

 

でもそれだけではなく

この地球という魂の学び舎の中で

広くて大きい全体の中に

生まれてきた自分の役目がある

 

と高い魂視点の視野を持つことです。

 

こういう視点を持つことは

救いになりますし

人生に希望が持てます。

 

 

自分が生きている価値が見出せます。

 

 

 

社会的な成功や幸せからすると

確かに自化忌は残念です。

 

時間がかかりますし

陰陽を捉えて逆の発想ができないと

生きていくことが地獄です。

 

 

 

自化忌が多い人は

魂の究極を目指しているのだと思います。

 

例えば

社会的な幸福では味わえないような

深い至福感。

 

化禄の最高の状態とは

人間として繋がっていくことで

社会的な幸せを味わうことを助ける人だ

と書きました。

 

生年化忌の最高の状態の1つは

魂のつながりを創造し

その道へ促すことを助ける人だと思うのです。

 

苦労が多かったからこそ

深い共感ができ

それだけではなく

高い視点も持つことができます。

 

生年化権の最高の状態とは

社会性のあるリーダーだと書きました。

 

生年化忌の最高の状態とは

魂レベルのリーダーだと思うのです。

 

生年化科の最高の状態は

社会的な平和の導き手です。

 

生年化忌の最高の状態の1つは

魂レベルの平和を担う人です。

 

 

 

 

 

こう思うと

生年化忌や自化忌は決して

悪者ではありません。

 

確かに人間として生まれた初期は大変です。

 

ですがそれらはちょっと残念だけど

全部必要で

ちゃんとクリアしていけば

陰陽がひっくり返って

とても美味しい宝物となるべきものなのです。

 

 

苦難は嬉しくないけれど。

 

自分の生まれに誇りを持って良いのです。