生年化禄Aとは

紫微斗数の教科書では「吉」とされます。

 

もう少し詳しく書くと

縁起が良く良縁の始まりで

 

性格がよく、プラス思考で、こだわりがなく、印象がよく、人に好かれ、程々で満足できる

とあります。

 

うん、

どう見ても「吉」と思えますよね。

 

でも鑑定をしていると

単なる「吉」と判断するにはどうなのかな〜って思います。

 

最初に疑いを感じたのは長子の命盤でした。

 

私を含め、他の家族は生年化禄が破格になっていますが

長子は破格ではありませんでした。

 

 

兄弟宮に生年化禄A!

親しい人と良い人間関係が築ける!

 

生年化禄が破格で

自化忌が多い身としては羨ましいものです。

 

でも紫微斗数を知り

時間が経つにつれて

「吉」の一言では違和感を感じるようになりました。

 

なぜなら長子は

兄弟宮を表す親友のような人との関係で

悩んでばかりいるからです。

 

端から見ていると

振り回されているようにも見えるのです。

 

よくよく命盤を見続けていると

その理由は官禄宮にあることがわかりました。

 

学業を表す官禄宮の自化禄が

対宮の夫妻宮からの向心力Aと向心力Dによって

壊れてしまうからです。

(詳しくはこちらに書きました。)

 

確かに長子は

友人関係に恵まれている方ではないかと思います。

 

でも生年化禄が破格ではないのに

思ったほど吉運が効いていない。

 

生年化禄がある宮は

〈自分が〉関係を良くしようとする宮

なんだと思います。


だから活動(官禄宮)すると

官禄宮にある自化禄の大元は兄弟宮ですので

親しい人との関係を大切にしていると本来は活動が良くなるのですが

向心力からの破格にあうので


兄弟宮を表す親しい関係に悩む

というわけです。


だから生粋の吉運ではなくなってしまうと思います。



 

鑑定を続けているうちに

生年四化の運の強度を感じるようになりました。

 

生年化禄は

確かに吉運だと思いますが

 

柔らかいのです。

 

ふんわりしています。

 

芯があったり

強大なエネルギー量ではないような気がするのです。

 

 

 

 

それに比べて。

 

生年化権Bと生年化忌Dは強力です。

 

 

 

化権は過ぎると

キツイです。

ギスギスします。

 

化忌は硬いですし

粘着性が強いです。

 

両方とも扱いに注意が必要で

厄介です。

 

でも厄介だからこそ

意識すれば運も研ぎ澄ませられるように思うんです。

 

 

 

でも化禄Aや化科Cは

柔らかすぎて

運を研ぎ澄ますのは難しいなと感じます。

 

命盤の中に

強い化権や化忌作用

あるいは破格があると

化禄の運の良さは流されてしまい

 

よく分からなくなってしまうように思います。

 

 

こちらの方は官禄宮に破格のない生年化禄をお持ちでした。

 

でも兄弟宮の強い破格のために

官禄宮にある生年化禄の吉運が発揮されていないようでした。


長子と同じく

学業、仕事、自治会等を表す活動の中で1人活動は

なかなか無いからだと思います。

 

この場合はまず破格の作用を弱くすることが先決です。

 

(掲載の承諾をいただいております。)

 

生年四化がある宮は

必ずそちらの方に意識が向くようです。

 

この方も鑑定依頼のご希望は

「仕事運」でした。

 

命盤は細かく適切に

自分の性格や人生を教えてくれます。

 

なのでよくよく観察していただき

自分の癖を知って適切に対処していけば

必ず人生は良くなると思います。

 

 

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yuの鑑定にご興味を持っていただいた方は

こちらをご覧ください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。