登山のイメージは、つらくて苦しくて

それをいかに克服するか、

という感じがすると思う

 

 

でもそうではなく、

人間が本当に力を発揮できる時とは

全てを受け入れられた時ではないかと思う

 

 

不安も苦しみも色んな気持ちも

何がいいとか悪いとかが全くなくて

とにかくすべてがいいんだ、ということ



執着せずに、これでいいのだと思うこと

 

 

その感覚になれたらすんなりいい状態になり

良いベルトコンベアに乗せられたように

ゴロゴロと夢が叶う場所まで

連れていってくれるような感じになる

 

 

あるがままを受け入れてしまえばいい



怖いという気持ちがある自分や

一歩踏み出すことを

ためらってしまう自分も含めて、

全てを受け入れてしまう

 

 

何かがうまくいく時というのは、

全てを受け入れている時なのだ


 

 


栗城史多 「一歩を越える勇気」より抜粋



 たかだか2回登山をしただけの私ですが、

栗城さんのいうこの感覚、わかる。

 

 

登っている間、きつくて苦しくて、

人間界の悩みなんてちっぽけに感じる。

 

 

でも、そんな中でも、

小さな心の引っかかりごとを気にするような

これまたちっぽけな自分もいたりする。

 

 

自分のいたらなさを反省したり、

新しい私を発見したり。

 

 

かと思えば、ただただ、

大自然の美しさに感動する自分もいる。

 

 

そのつどそのつどの自分を、

身体中、細胞中で味わいながら、

ひたすら登っていく。

 

 

全ての自分を、受け入れられるんです。

 

 

おおげさに言うと、

受け入れながら進むしかない、という感覚。

 

 

これってやっぱり、

人生と似ている気がするの。

 


何を思おうと、何が起きようと、

人生は進んでいくよね。

 

 

ちょっと一時停止…とか、無い。

 

 

その時その時の自分を受け入れて、

その自分で、一歩ずつ歩いて行けばいい。

 

 

笑いながら、へこたれながら、

進んでいけばいい。

 

 

そしたらきっと、

見たことのないような美しい景色が

いつの間にか、目の前に広がっているから✨

 

 

 

麻生夕貴