ミリオンセラー作家・剣名舞先生の脚本による舞台、
「死刑島」を観てきました。
「みんなで一つの物を創り上げる」という空気。
舞台が始まる前の、
少しだけひんやりとしたあの空気がまずは好き。
そして作品ですが…
ショッキングなこの題名。
罪を犯し、死刑執行を待つ男女が
「死刑島」と呼ばれる島に監禁されて…といった内容。
剣名先生のお父様は刑務官だったので、
実際に死刑執行に関わったこともある。
そんな先生だからこそ知っているエピソード。
でも、この重く難しいテーマを、
誰もが観られるエンターテインメントに仕上げた。
素晴らしい。さすがだと思いましたね。
死刑制度や安楽死制度。
廃止している国もあれば、そうでない国もある。
議論を交わせば答えが出ないであろうこのテーマを
考えるきっかけを与えてくれた。
社会問題って正直どうしていいかわからないし、
今の自分に関係ないことだと、スルーしがち。
でも、
自分一人がどう考え、どう動くかで、
いつしか国が、世界が変わっていく。
いつの時代もきっとそうで、
そうでしか、変わっていけないんだろう。
先生は30年以上温めていたこのテーマを作品にできて
とても満足そうでした。
私も感動しました。
脚本を書くのもすごいけど、
役者さんとかよくあんな長いセリフ覚えられるよね!
舞台ってやり直しがきかないから本当にすごい。
これからもイイ舞台をたくさん観ていきたいなぁ。
そう思えるキッカケがもらえて、とても有り難いです。
麻生夕貴