今日は余裕!
と思っていたのに結局いつもと同じ時間にバタバタと慌ただしく出る不思議…おかしいな。
新年度に入って初日だったのに。。。
紫に桜の刺繍半衿に縞の着物。
帯はいただきもののアンティーク帯です。
結んだ時のベスポジにだけ柄が描かれている「お太鼓柄」ですが、肝心の柄の部分が上下逆さまに描かれている不思議帯。「引き抜き結び」と呼ばれる結び方をすると、柄が正しい向きになります。よく考えたものですね。
「引き抜き結び」専用の帯って、引き抜き結びをしながら角出し結びなんてできるのか…?と鏡を見ながらのんびり帯を結んでいて、ついつい着替えに時間がかかったのがこの日の敗因その1だと思っています。
ちなみにこのアンティーク帯はいただきもの。
「よく見たら柄がおかしいの」
と見せられて。
「「引き抜き結び」専用ですね、本で見たことあります」
と返したら
「じゃああげる」
とポンともらいましたw
曰く、「引き抜き結び」は知らないしできないし、そんな難解な結び方できるようになろうとも思わないから。それなら使える人に使ってもらったらいいよね!!とのことで。
ありがたく使わせてもらっています。
古着市などでアンティーク帯を探すと稀にあるようで、着物好きのお友達からも「柄が逆さの帯を見たの、あれどうやって結ぶの?」と聞かれたことがあります。
出来上がりは同じ「お太鼓結び」でも、着物が普段着だった時代はいろんな結び方があって、それはもう自由に着ていたのだなということがよく分かる。
昨今はなんでも動画でネットにあがっているので、探したら引き抜き結びの動画もありそうですね。
この日使った帯締は「丸くげ」と呼ばれるもの。糸を編んで作る組紐…ではなく、余り布を細長く縫って綿を詰めたもの。
古布で作った作家さんの作品です。
柄のない帯の時に使うととたんに主役になってくれます。
本来は振袖用として五桁はしますが、探してみるとお安いものに出会えますよ!