後ろ姿に奇声が上がったへこ帯ひだひだ結び | 遊蝶花(ゆうちょうか)

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きもの好き・ゆかた好きによる
普段着きものつれづれと
日々の面白出来事備忘録です

 

春の陽気だった休日、手編みのケープを羽織ってお出かけしてきました。毛糸の編み図が載った手芸本を立ち読みして大きな大きなパイナップル編み模様にくぎ付けになり、自分の身長に合わせて編み目を増量させつつせっせと編んだお気に入り。保温力は弱いのでw季節の移り変わりの肌寒いかも、の時に活躍してもらっています。


さて休日のお出かけに洋柄・二尺袖の着物です。

衿はよく見るとバラの刺繍が入った半衿、

細かなレースがついた伊達衿を重ね、

帯はグレーと白の横縞半幅帯。

ベルベットリボンのバックルを帯締め&帯留替わりに使いました。

 
レースのへこ帯を重ねてこの日もひだひだに。
よしよし、満足のいく遊びコーデができたぞとお出かけしてきました。
久しぶりに「まめいち」さんに不時着、イートインのメニューを注文して・お土産に生菓子を買って帰ろうと取り置きをお願いし、後ろを向いた瞬間に「あやー!!」と奇声が聞こえましたw
何事かと思ったら、ひだひだのレースへこ帯にびっくりされたもよう。
「えー!素敵!」
と褒めていただいた後に
「ひだひだの帯のような和菓子を作ってみたい!」
さすが創作和菓子のお店、初めての反応をいただきました。
まめいちさんに着物で行くと、店員さんが皆さん目を輝かせて褒めてくださって嬉しい・楽しいひと時を過ごせます。
 
この日はおぜんざい(温)とお抹茶にしました。
しみじみ美味しい。
 
窓際のビオラの鉢植えがかわいい。
生き生きとした緑色に淡い色の花弁が春らしいですね。
 
お持ち帰りの生菓子。
この不思議な形が気になって。
テーマは「まつろわぬ者」。未だ服にならざる者たち。
なるほど、薄布を重ねたような形です。不規則な形の切れ端、淡いグラデーションが染めている途中、縫製前の布地を彷彿させますね。
食べてびっくり、中に刻んだ桜の葉とホワイトチョコが隠れていました。驚きの味変に口のなかがびっくりするやら、美味しさに感動するやら。
 
ヨモギ餅、大好きです。
見知ったヨモギ餅と比べるとずいぶん色が濃いですね。味も濃くて、滋味あふれる味とやわらかな粒あんが美味でした。
テーマは「佐保姫の袂」。
「佐保姫(さほひめ)」は春を司る日本の女神ですね。
 
今月のお菓子もとても美味しかったです。
そして相変わらず、食べ終わった後に肩の力がふっと抜けて一息つけている魔法のおやつ。
和食は料理単体だけではなく、日本人の文化や習慣を含めて「和食」と定義しているそうですが、「美味しい」も同じように味が美味しいだけではないのだなと感じました。