今回の募集馬（地方馬除く）92頭を6回に分けて感想を書いていきます。今回の記事は募集番号76～92まで。
76 ヒカルアモーレ メス 4月22日 栗東 中村直也 シルバーステート 6万円
測尺：
体高 154.0 46位
胸囲 171.0 69位
管囲 19.8 59位
体重 422 69位
肩が寝ていてボリュームのない馬体から芝の長距離向きか。動画を見ると前脚の可動域は広めだが、大トビで擦るように前に出しており脚さばきに力感はない。前からの歩様を見ると両前脚がかなり外に開く歩様であまり好感が持てない。
77 マルケッサ メス 4月22日 栗東 松永幹夫 シルバーステート 12.5万円
測尺：
体高 153.0 58位
胸囲 173.0 56位
管囲 19.0 84位
体重 419 71位
馬体重や測尺の数値は同父で同じ誕生日である76番とあまり変わらないのだが、76番に比べてガッチリとした馬体に見える。胸前も深くて腹袋も発達している。ただ歩様を見ると後ろ脚の踏み込みが弱くて平凡。
78 スペクトロライト メス 1月18日 栗東 杉山佳明 ニューイヤーズデイ 9万円（母優先）
測尺：
体高 155.5 32位
胸囲 176.5 22位
管囲 20.0 49位
体重 453 29位
今年川崎記念を勝ったライトウォーリアの半妹。父ニューイヤーズデイでいかにもダート向き、前脚の繋がやや立っており硬めだが、ダートで使われることになるので問題はなさそう。ただ牝馬のダート路線は路線がかなり限定的で賞金を稼げそうなのはほんの一握りの馬たち。測尺の数値は問題ないがもう少し強調できるところがないと出資する気になれない。
79 グリューヴァイン メス 3月16日 栗東 大久保龍志 モーリス 7.5万円（母優先）
測尺：
体高 157.0 22位
胸囲 182.5 4位
管囲 20.3 32位
体重 474 14位
測尺の数値通り、胸前のボリュームがあり胴は短めで今回募集されているモーリス産駒3頭のなかでは一番モーリス産駒らしい馬体をしている。母グリューヴァインの産駒は、初仔、2番仔が馬体重軽めの牝馬で活躍できず、3番仔（父ニューイヤーズデイ）が大きな牡馬、傾向的に重く出た馬ほど活躍しそうなので、現時点で474kgあるのは良い材料。母はダート1200ｍで良績を上げ、勝ち上がった3番仔もダート向きだが、本馬は繋が柔らかめなので芝でも対応できそう。あとは成長してみないとわからないモーリス産駒の気性、シルクで出資している現3歳のフェンダーも馬体や動きの評価が高かったが気性面でかなり悩まされていて活躍できておらず、本馬も成長してみないと分からない感じ。
80 ティールグリーン 牡 2月11日 栗東 高野友和 リアルスティール 10万円
測尺：
体高 159.5 7位
胸囲 177.0 18位
管囲 21.2 8位
体重 472 15位
前脚全体が太く見え、繋も太い。歩様は推進力があるが前脚の出が重々しい感じ。パーツが大きめでダート向きか。
81 コルコバード 牡 1月27日 栗東 田中克典 リオンディーズ 10万円（母優先）
測尺：
体高 162.0 1位
胸囲 175.0 36位
管囲 20.5 25位
体重 450 35位
母コルコバードは5勝をあげてオープンまであがった。初仔（父モーリス）は2勝で現役中、2番仔（父ルーラーシップ）は4勝を上げて今年の菊花賞候補とハズレがない。
本馬は体高が募集馬92頭中で1位だが胸囲、体重はそれほどでもなく肉が付いていないスマートな馬体。動画を見ると脚の可動域が広く歩様に推進力があり好感。ただ、前からの歩様動画を見ると、左前脚の膝下がかなり外向きになっているのがかなり不安。
82 スウィートショット 牡 3月4日 栗東 清水久詞 アドマイヤマーズ 11万円
測尺：
体高 152.5 66位
胸囲 173.0 56位
管囲 20.3 32位
体重 434 57位
写真を見ると腹袋が発達しており、トモが大きくガッチリしているが前傾の姿勢をしており距離は短い方が良さそう。ただ、前脚、後ろ脚ともに繋がかなり柔らかく、また前脚の繋は寝ていて推進力が伝わるか不安。
83 アドヴェントス メス 1月19日 栗東 小栗実 サトノクラウン 5万円（母優先）
測尺：
体高 153.5 53位
胸囲 170.0 77位
管囲 19.5 71位
体重 456 28位
前脚の繋が立っており、また管囲の数値以前に前脚が細く見える。胸前、トモともに肉付きがよくない。
84 リリカルホワイト 牡 3月17日 栗東 石坂公一 シスキン 8万円（手術歴あり）
測尺：
体高 160.5 3位
胸囲 180.0 9位
管囲 21.1 9位
体重 516 2位
母リリカルホワイトはかなりの大型馬、本馬の3歳上の兄クールブロンに出資しているが、現在の測尺の数値を見ると大型でクールブロンと同じイメージを持つ。
写真を見ると胴長の馬体で胸前は深いが全体的に重ぐるしそう。歩様は繋が硬めで活気のない動き。ダートの長いところ向きか。
85 プルメリアスター 牡 3月26日 栗東 池添学 ハービンジャー 12.5万円（母優先）
測尺：
体高 154.0 46位
胸囲 172.0 65位
管囲 20.0 49位
体重 448 37位
以前最優先で外れたジオセントリックの全弟、兄はかなり柔らかい馬体で歩様に推進力があったが、本馬にはそれをあまり感じない。首は細くて長いが、馬体に幅があって胸前のボリュームもある。
86 エールデュレーヴ メス 4月18日 栗東 渡辺薫彦 ブリックスアンドモルタル 7.5万円（母優先）
測尺：
体高 155.0 35位
胸囲 172.0 65位
管囲 19.5 71位
体重 411 80位
ブリックスアンドモルタル産駒らしい横から見て真四角の馬体。4月生まれで馬体重が軽くこじんまりとまとまっている。レイデオロ産駒の姉アーラグラシアに出資しているが、馬体重を増やすのにかなり手こずっている。アーラグラシアと同じ牝馬で、小柄なイメージのあるブリックスアンドモルタルが父で、同じように苦労しそうな感じがする。
87 ムーングロウ メス 4月13日 栗東 武英智 ミッキーアイル 7.5万円
測尺：
体高 153.0 58位
胸囲 173.0 56位
管囲 19.0 84位
体重 413 79位
出資馬モントライゼの半妹、モントライゼの弟や妹は勝ち上がりはするもののスピード感に欠けるレースをしている。
本馬は同じミッキーアイル産駒で活躍したメイケイエールと同じ武英智厩舎に所属。字面を見て筋肉を目一杯使ったスピード感のある馬を期待していたが、肉付きに乏しい馬体であまり出資する気にならない。
88 ティンバレス メス 2月20日 栗東 寺島良 アジアエクスプレス 6万円（母優先）
測尺：
体高 157.5 16位
胸囲 182.0 5位
管囲 19.2 81位
体重 510 3位
トモは丸く発達しているが、歩様はゴツゴツしている。測尺の数値が大きくダート前提であればまずまずだとは思うが。前傾の馬体なので一気に走る短距離向きか。
89 レオパルディナ 牡 1月27日 栗東 上村洋行 オルフェーヴル 10万円（母優先）
測尺：
体高 157.0 22位
胸囲 170.0 77位
管囲 20.0 49位
体重 451 33位
母レオパルディナは2歳夏までに芝1200ｍで2勝、小倉2歳ステークスで2着になったがその後は引退するまで19戦で連対なしと、かなりの早熟っ気があった。初仔からキンシャサノキセキ→サトノアラジン→ミッキーアイルとあまり期待されていない感じではあったが、現2歳が父ドゥラメンテ、ただ募集時に449kgあった馬体が2歳7月で437kgと増えておらず、成長面という意味で奥がなさそうに感じる。
本馬は父オルフェーヴル、尾花栗毛でかなり見栄えのする馬体。繋が硬めで推進力はあるが、軽いタイプの母にオルフェーヴルではどっちつかずの感じがあり、成長面、奥行、という面からもあまり食指が動かない。
90 ○外 レディオブパーシャ 牡 3月11日 栗東 池添学 Dark Angel 15万円
測尺：
体高 151.0 72位
胸囲 175.0 36位
管囲 20.0 49位
体重 441 49位
体高が低く、写真で見ても背が低く見える。前脚が短く、首が短くて太い。母は1200ｍで2勝、父はマッドクールを輩出したDark Angel。短距離向きは確定的であり、動画を見ると繋が柔らかく芝向きか。芝短距離という狙いは明確だが、体高が低く上位クラスに上がったときに通用するか、1口15万円が割に合うかどうか。
91 ヴォーセル メス 2月21日 栗東 長谷川浩大 Saxon Warrior 10万円（初仔）（手術歴あり）
測尺：
体高 155.0 35位
胸囲 175.0 36位
管囲 19.8 59位
体重 434 57位
母ヴォーセルはフランス産で芝2400ｍのG2勝ちがある。本馬が初仔。
初仔なりの測尺の数値だが、キビキビとした歩様は好感が持てる。ただヨーロッパの芝2400ｍ勝ち馬に父Saxon Warrior、Galileoの3×4のクロス、単純にスピードが足らない可能性が高そう。
92 エトワールⅢ メス 3月5日 栗東 高野友和 Wootton Bassett 12.5万円
測尺：
体高 156.0 27位
胸囲 176.5 22位
管囲 19.9 57位
体重 476 11位
母エトワールⅢは米国産で芝6FのアイルランドG3勝ち。本馬の兄（父No Nay Never）はBCジュヴェナイルターフスプリントで4着と短距離で実績がある。父のWootton Bassettもフランス芝1400ｍでG1勝ちがあり、短距離×短距離の配合。
本馬は胸前が深く、トモも肉付きが良く馬体重も476kgと牝馬にしては十分。この手の牝馬は何かがあるとすぐに繁殖にあがってしまうという出資上のリスクがあるので値段に見合うかどうか。
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この中で気になるのは
77 マルケッサ
79 グリューヴァイン
80 ティールグリーン
82 スウィートショット
92 エトワールⅢ
あたりでしょうか。
以上、最後まで見ていただきましてありがとうございました。
締切は9/6金曜日17：00、明日から中間発表もありますし
まだまだ検討することはたくさんあります。
この募集馬を勝手にあーだこーだと検討するのが一口馬主の醍醐味でもありますので
みなさま、悔いのない検討、申込をしましょう！
それでは、また！