小幌駅~胆振線廃線跡巡り 真夏の北海道ひとり旅⑥ | ゆうとの鉄道ブログ

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ボストンバックとカメラを片手に
寝台列車に飛び乗った
遠い昔に 一度忘れた夢
深夜の汽笛

行き先も無い 終着駅も無い
夜明けさえ来ないなら

このまま乗っているつもりだ

2019/08/14~2019/08/17、東京から函館→伊達紋別→倶知安→ニセコと巡った真夏のひとり旅、長年行きたかった秘境駅への訪問と今回初となる自転車による廃線跡巡り、最高の温泉にグルメと真夏の北海道を満喫した3泊4日のひとり旅を掲載しています。
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昨夜遅くの宮城、福島両県で最大震度6強の地震。

東京でも揺れましたねえ( ̄□ ̄;) 

僕はちょうどyoutubeで好きなアーティストの

リアルタイムな配信ライブをイヤホンで見ていて、

TVの警報には気が付かなかったんで、先に揺れを

体で体感、、、、、あれ??揺れてる?

猫のこまちが騒ぎ出したんで、あわててイヤホンを取ると

TVで警報してて、同時に強い揺れが、、、、。

急いで玄関のドアを少しあけにいくとこまちも付いてきたんで

外に出ないように怒鳴ると押し入れに逃げ込む、、、

大事な荷物をリュックに背負って外に出ると近所の人達と

顔を合わせて情報共有、同時に注意喚起を促す区のアナウンス

だろうか、そこら中に流れる、、、深夜なのにね、、、。

記憶している限りでは、あの東日本大震災の時に次ぐあれに

近いレベルの長さと揺れだったように感じる。

今日になってニュースでは家屋の崩壊や東北新幹線全線での

運転再開までに10日前後かかる見通しなどなど、、、、

結構な被害が報道されている。

ホント怖いですねえ、、、

被害を受けられた方に心からお見舞い申し上げます。

そして一日も早いご再興をお祈りしております。


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旅の2日目、7:00に伊達紋別のホテルを出発し現在8:42。旧胆振線廃線跡を自転車で巡る今日の行程は、伊達紋別駅付近から続くサイクリングロード部分約5kmを過ぎて現在国道453号線を北上中。



ここで、この辺りで動画を撮っているんで入れてみたいと思います。

【音量にご注意ください】

 


旧胆振線はWEBによると昭和新山噴火に伴い線路を移設とあり、このあたりには旧線と新線が存在していたようだ。民家の土地続きのような感じだったのと、あまり鉄道の痕跡がなかったので詳しく見なかったが、実際には鉄橋の橋台に使われたコンクリート部などが残っているようだ。



さて、地図の赤い★のところ伊達紋別駅から10.3km、3番目の駅となる壮瞥駅(そうべつえき)へ到着。壮瞥駅は島式ホーム片面を使用する1面1の駅で1986年(昭和61年)11月1日に廃駅、急行「いぶり」の停車駅でもあった。




そしてとても残念だったのは、駅跡地は壮瞥町役場となっており、鉄道の痕跡は何一つ無かった、、、( ̄□ ̄;)!!ちょうどこの石碑のあたりが駅舎があった部分と思われるが、、、。それにしても見た目の人口に比べて立派な役場の建造物だった。



気を取り直して次の駅へ向かおう。しばらくすると左折すると洞爺湖へと続くT字路にさしかかる。ここを写真左へ少し山になっている方へ曲がれば洞爺湖がすぐ先の位置だ。



以前まだ僕が廃線跡に興味がなかった頃にいつもの旅の友人と洞爺湖へは来ており、その時にこの付近に廃線跡があることを聞いた記憶がある。その廃線跡を今こうして自転車で巡っているとは、なんとも不思議な感覚だ。



それにしても夏の北海道、綺麗な景色だ(*^ー^)ノ 気になるのは雲行きだが、、、さっきから晴れたり曇ったりを繰り返している。




この後、スタートから16.0kmの地点で空が夏っぽく晴れてきたのでちょっとだけ動画を撮影しました。

【音量にご注意ください】

 


さて時刻はスタートしてから2時間半が経過した9:30、早くも真夏の日差しが照り付け始めてきたY(>_<、)Y  しょっちゅう自動販売機があるわけじゃないので、見つける度に水分補給をかかさない、、、、。



そして9:49、伊達紋別から17.1km、4番目の駅である久保内駅跡地へ到着。当時の航空写真を分析すると、この指をさしている歩道のあたりが駅跡地のはずだが、ここも何の痕跡もない住宅地となっていて残念、、、( ̄_ ̄ i)



久保内駅跡地を出て約600m、国道453号線沿いの東側にレルコマベツ川に架かるガーター橋跡が残るのを発見。この旧胆振線廃線跡巡り、ここまでで多分これが初めての鉄道遺産らしい廃線跡と言えよう:*:・( ̄∀ ̄)・:*:



これはまぎれもなく旧胆振線が通っていた廃線跡だねえ、なんと美しい光景だ。陸橋には手書きで、伊達紋別起点17k874m、1977年10月とある。



ガーター橋跡でしばらく時間をかけた後、国道453号線は一度大きく東へと進路を向けながらも快適に自転車は進む。がしかし真夏の青空に時折浮かぶ雨雲にはひやひやさせられる。



そして10:30、伊達紋別から23.1km、5番目の駅となる蟠渓駅(ばんけいえき)跡地へ到着。結構進んだように思えるが、地図で見ると大したことは無い、、、。



この写真の奥、国道453号線沿い少し入ったひらけたスペースに見えている階段が蟠渓駅跡地だ。



蟠渓駅は少し高台になっていた構造のようで、かつては相対式ホーム2面2線の列車交換可能な交換駅だったが廃止時点では単式ホーム1面1線の無人駅だったようだ。



高台のホームへと入ってみる。WEBの廃線跡地情報では、春夏は草木が覆い茂って痕跡はほとんど見えないとされていたが、なるほどそのまんまだ、、、( ̄_ ̄ i)



おお~、、、しかし僅かだがホームのコンクリートの部分が残っていて見えるじゃないか( ̄▽+ ̄*) 



胆振線が全線廃止となったのは1986年(昭和61年)11月1日、訪れたこの日時点から33年前の事。しかしその1~2年後に廃止となった同じ北海道の士幌線、広尾線、天北線、名寄本線などに比べると圧倒的に鉄道遺産が少ない。



そう考えると、これだけでも残ってくれている事がほんとに嬉しいし、出来ればいつまでも残してもらいたい限りである。



草に埋もれてしまっているけど、ホームに残るこの鉄柵は間違いなく当時のものだろう。北海道の大自然の中に取り残された、ここだけは時計が止まったままのノスタルジックな空間だ。



さらに奥まで行けそうな雰囲気はあったが、草木が覆い茂りすぎてこのあたりで撤収することにした。



これもきっと駅構内で使われていた鉄道施設のものであると思える。



いや~素晴らしいねえ。線路や駅舎があればもっといいんだが、ホームの痕跡だけでもあれば充分に廃線跡地を楽しめる。



そしてこの蟠渓駅跡地の国道を挟んだ向かいには、支笏洞爺国立公園となっていて蟠渓温泉としても名高く、駅前が賑わっていた様子が想像できる。



蟠渓駅跡地から約500m北上した国道453号線、長流川に架かる橋からの眺め。当時の急行「いぶり」もこんな景色を車窓に映していたんだね。



さて少しすると国道453号線は伊達市大滝区へと入る。スタートした伊達紋別駅がある伊達市、実は伊達市は飛び地になっていて、いったん有珠郡壮瞥町を挟んでから再び大滝区のある伊達市へと入っていく、、、つまりスタートしてからまだ伊達市を抜けだしていないことになるんだな、、、( ̄_ ̄ i)



国道沿いの謎の連続鳥居、、、、ちょっと怖いね、、、。



さて時刻は11:13、国道453号線は旧胆振線廃線跡と並走しながら北湯沢温泉へと入りました。



ここ北湯沢温泉に聳え立つ素敵なリゾート温泉ホテル、「緑の風リゾート きたゆざわ」。実はここが次なる6番目の駅跡地、伊達紋別から27.5kmに位置する北湯沢駅跡地なのだ。



地図で見るとこんな感じ、さすがに27.5km来ているのでまあちょっとは進みましたねえ~って感じだが、この後に待ち受ける山岳地帯の為にちょっと休息が必要だ、、、( ̄_ ̄ i)



そしてまたまた残念、、、この指をさしている先のあたりが当時の航空写真によれば北湯沢駅跡地なんだが、何の痕跡も無く。さらにはこの時見落としていたんだが、この「緑の風リゾートきたゆざわ」の玄関付近には、「旧国鉄胆振線 北湯沢駅跡地」という標柱があるらしいんだが、、、、、完全に見落としたY(>_<、)Y



そしてここには長流川に沿って連なる林間の散策路沿いに、温水のせせらぎを裸足で歩行浴できる足湯、「白絹の床」というのがあるようだが川辺まで行くのに時間がかかりそなので、、、、



ホテル目の前にあるこの長い足湯に入ることにした。まあ言ってみればさっきの指をさした写真の真下にあたる場所なので、ちょうどここが旧北湯沢駅のホームだった可能性も残る(笑)



上から階段を下へ湯が流れるにつれて高温→中温となっていく仕組みのようだ。



僕は中温を選んで腰を下ろす。思ったよりお湯の温度が熱くて気持ちいい、、、(*^ー^)ノ おじさんがここまでロードバイクで若干の山道もある27.5km、そりゃあこの時点で足にも結構疲れが来てますねえ(汗)



それにチャレンジしているのは疲れもそうだけど、とにかく「時間」。この日のお宿はここから55.5km先の旧胆振線終点の倶知安ではなく、そこからまた更に17.7km先にあるニセコの山の中、なんとしてでも楽しみな夕飯の時間にはチェックインしなくてはならない。



その為に、ここでゆっくりと時間をかけて疲労した足を北湯沢温泉の湯で回復させ、次のラウンドのゴングが鳴るのを待つのでした、、、、まあ自分で鳴らすんだけどね( ̄_ ̄ i)
お、、晴れてきたね。



さてさて、足湯に癒されながら時刻は11:22、

遥か遠くのニセコの山の中にあるお宿の夕飯は

たしか一番遅い19:30で予約してたんじゃないかな、、。

逆算すればまだ約8時間という時間があるが、

この先55.5kmを廃線跡を探しながらの行程と

なんといってもここから先の山岳地帯と、終点倶知安から

17.7km先のニセコのお宿までは確実な長い勾配が

待ち構えているのだ、、、。

う~~ん

自転車で辿り着けるのだろうか、、、、、。


旅はまだまだ続きます。

 

 

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