新NISAが2024年1月から始まりました。

1〜3月までは順調に右肩上がりの相場環境が、4月に入って下落に転じています。

 

最近のSNSでは、新NISA口座を開設して投資を始めたことを、後悔する投稿が相次いでいるというニュースが流れていました。

 

投資を十分理解して投資を始められた方ならともかく、みんながやっているからと理解もしないで始められた方は後悔されている方もいらっしゃることでしょう。

 

中には新NISAや投資を推奨する政府の対応には、何か裏がある。などと、陰謀説を唱える方もいらっしゃいます。

 

漏れ聞こえるところでは、政府の中には金融資産による所得を健康保険料に反映させようとしているなどとの声も聞こえてきます。

こうなると、まさに政府は良からぬ陰謀を考えているということが現実になります。

 

 

 

税制の話になりますが、現在は特定口座(NISA口座以外はほとんどこちらになります)

で投資信託や株式の売買や配当により利益が入った場合には約20%の税金(所得税、住民税、復興特別税)が差し引かれて分離課税として扱われ、健康保険料の算定のデータには含まれません。

 

ところが、この約20%の税率は一般的なサラリーマンの税率としては割高の税率なので、確定申告すれば税金を取り戻すことができます。

しかし、確定申告をすると、この部分の所得が給与や年金と合算され総合課税というシステムにより、所得が増え、健康保険料、特に国保の場合は健康保険税が上がってしまう場合が生じてしまいます。

 

確定申告をしなければ、分離課税のために健康保険料は変化しませんが、僅かの税金を取り戻そうとして確定申告をすると、戻りの税金以上に健康保険料(税)が増大することもあります。健康保険組合などは、そういうことはないのですが、国民健康保険の場合は総合課税で所得が合算されるので保険料が増大することがあります。

 

政府はこのシステムを変更しようとしているとの情報が複数の税理士のYoutubeの投稿に散見されるようになって来ました。マイナンバーにより収入を捕捉することが可能です。これまで健康保険料(税)の算定に含まれていなっていなかった分離課税(特に金融資産からの所得)を総合課税として実質の増税を考えているということです。

 

NISA口座からの所得を健康保険料に反映させるとの声は、まだ聞こえて来ませんが、時間の問題でしょう。

 

個別株の投資では10〜20%の方しか利益を出していないとのデータもあるようです。(短期投資の場合だと思います)最近、投資を始めたけど後悔しているとの声も無理もないことだと思います。(こちらも新NISA開始から4ヶ月足らずですので、短期間での投資結果だけを見られているのだと思います)

 

投資の場合はリスクをとって資金を投入しているのですから、ここに健康保険税の増税というペナルティをかけてしまうことは、政府は投資は損するからやめなさいと言っているようなものです。

 

政府は貯蓄から投資への流れを進めたいのか?投資は税制上不利になるのでやめなさいと言っているのか?方向性が定まっていないようです。