投資のブログを書いていると、初心者の方が失敗して投資を取りやめてしまわないかと気になって、あれも伝えておかなければ、これも伝えなければと気になっています。老婆心ですね。

 

今回は高配当株についての注意です。

高配当生活といって、高配当銘柄をたくさん保有することによって生活費を賄えば

不労所得で遊んで暮らせる生活が送れるということですが、そうは簡単にいきません。

 

最近、あおぞら銀行の件が話題になっています。

高配当銘柄で、多分トップ10に入る銘柄だと思います。

 

米国の不動産投資で、担保価値が下がった物件を抱えていて、損失が出た時のための損失引当金を積み増す事になり、利益が減少し、減配を表明したようです。減配とは配当金を減らすという事です。株価は大幅下落しました。

 

高配当株ではJT(日本たばこ産業)も有名です。

 

個別株に投資をするには決算書を必ず読むようにと、何度か申し上げたと思います。

 

業績がよく年々増収増益の企業であれば問題ありませんが、利益に見合わない配当を出している企業もあります。

 

配当性向といって、利益の何%を配当に回しているかという指標があります。

30〜40%程度なら、利益に対して程よい配当を出している事になります。

 

70%を超えるようだと利益の大半を配当に回しているわけで、企業の発展は望めません。中には100%を超えているところもあります。これは利益の全部と企業内の準備金を取り崩して配当に回しているという事になります。

これでは赤字企業と変わりません。

 

また、そのような企業は、いずれ減配をする恐れがあり、その時には株価は大きく急落します。配当で豊かな生活をしようと思っているつもりでも、株価の急落により大きな損失を被る事になります。

 

また、これは高配当株とは別件ですが、一時的に大きな利益を計上して株価が急騰する場合があります。決算書を見ると資産を売却したために営業とは全く関係ないところの一時的な収益であることもあります。場合によっては資産売却が、営業が思わしくないための運転資金確保のためのものであった場合は、その後株価は急落します。

 

決算書を見れば、その利益が営業によるものか、営業外によるものかは簡単に区別ができます。

 

見せかけの高配当や、利益増大に惑わされないようにしてください。