今回は、そもそも投資とは何か?日米を比較しながら国民性の違いなどを考えてみましょう。

 

10年前に150万円で購入できる車があったとします。しかし、当面は必要ないので、10年後に購入しようと考えました。

 

日本では、手元の150万円を銀行の定期預金に預ける人が大半だと思います。

現在の定期預金金利は0.002%ですので、10年後、には300円ほど利息がついています。10年前に150万円で販売されていた車を買おうとしたら、200万円以上していたので買うことができませんでした。

 

米国では、その150万円(米国はドル社会ですが、理解しやすいように円表記します)をS&P500指数に連動する投資信託に投資します。年率7%程度ですので、10年間で

2倍くらいになっています。300万円あれば10年まえに150万円の車が200万円以上になっていても充分買えて、お釣りがきます。

 

日本人は投資のリスクを恐れるあまりに、お金の価値が減るリスクを選択したわけです。

 

対して、アメリカ人は幼い頃から金融教育を学んでおり、特にS&P500指数は統計学的に50年チャートなど、確実に物価以上の値上がりを続けており、投資が資産価値を増大させることを知っています。米国社会では正しい選択が出来たために順調な経済成長を遂げることができたわけです。

 

アルバイトの時給をとっても、日本は1000円程度に対して、米国は3000円程度ですよね。日本では30年間経済成長が止まっていたわけです。

 

日本人の大半の人は、金融資産の大部分を預金として預け、投資の割合は微々たるものでしょう。

退職金などを1000万円以上預金している方は資産価値を大きく減らすことになると思いますが、投資に対する考え方は人それぞれですので、干渉するのはやめておきます。

 

わたしの場合は、現役の頃から半年程度の生活費を預金して、大半を証券会社に預けてました。

 

日本株がメインでしたが、小さく増やして大きく損失を出していましたね。

三光汽船、ダイエー、日本航空など経営破綻した企業の株を保有していたこともあります。決算書を読まずに投資したことが原因ですが。

投資信託は証券会社の手数料稼ぎで、売買を繰り返して利益は出ていませんでした。

今みたいなインデックス投資信託が主流ではなかったので、公社債投資信託が無難な選択でした。

 

しかし、投資をしていたおかげで、バブルの頃は利益で車の購入ができたこともあります。

 

数年前から日本株に見切りをつけ、S&P500、NASDAQ連動の投資信託やメガテック企業の個別株に投資を移してからは順調に資産形成ができるようになりました。

 

わたし自身は銀行預金は資産を減らすリスクと考えており、投資の利益で生活費の補填をしている状態です。正直、年金だけで生活費を賄うのは困難です。

家族が入院することもあれば、家の補修や車の買い替えなど予定外の出費は絶え間なく発生します。

 

資産価値を減らす銀行預金と、インデックス投資信託で資産価値を増やしてくれる証券会社、あなたならどちらに資産を預けたいですか?

(バランスの問題もありますが)

 

皆さんも老後になってからでは遅いですよ。現役のうちから資産形成をしましょう。