新NISAが始まってから、投資信託の違いがわからずにみんなが買っているからという理由で積立設定している人がたくさんいらっしゃると思います。

 

人気のある投資信託のデータをもとに、どのように違うか解説したいと思います。

Yahooファイナンスからデータを取り出して表示しています。

 

注目してほしい項目は、純資産残高、信託報酬、リスク、トータルリターンの4項目が理解できれば良いでしょう。

 

純資産残高は、どれだけのお金がこの投資信託に集まっているかです。

元利合計の金額です。

    S&P500          約3兆4200億円

    全世界    約2兆2600億円

    NASDAQ            約900億円

    これらの投資信託は期限が無期限となっていますが、この金額が極端に少な

    い場合には損失が出ていた場合でも強制的に解約となる場合があります。

    つまり、この投資信託を運営している投資銀行が採算が取れないということ

    で強制的に満期扱いで残額を分配するということです。

    上の2つに比べてNASDAQが極端に少ないのはリスクがあるために投資をす

    る人が少ないためです。

 

信託報酬は、この投資信託を運営及び販売する金融機関の手数料で、毎営業日の純資産残高から差し引かれる金額を年率で示してあります。少ない方が管理手数料が安いということになります。投資信託を保有している人から直接差し引くわけではないので、投資をしている人には分かりません。

純資産残高が大きい投資信託やリスクが少ないものは少ない値となります。

    S&P500         0.0935%

    全世界   0.0572%

    NASDAQ       0.495%

 

次に、リスクとリターン、ここは重要です。

リターンの方から説明すると、一定期間で何%資産が増えたかです。ここでは1年間という期間になっていますが、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年 と複数表記あるデータもあります。対してリスクは標準偏差ということですが、分かりやすく言えば数値が大きいほど変動が大きいということです。

          リターン   リスク

    S&P500         34.63%           12.48%

    全世界   30.42%            11.62%

    NASDAQ       65.32%             16.80%

 

S&P500と全世界のリスクは1%足らずと近い数値ですが、リターンの方は年率で

4.2%ほど違いますね。この数値であればS&P500にまとめて投資してもいいような気がします。しかし、この数値は1月30日時点でのものです。データは毎日変化しますのでこの状態が続くと考えてはいけません。

対して、NASDAQの方はリスクが4〜5%程度高いがリターンは2倍くらいですね。

上下に大きく変動し、損失が出るリスクはあるものの、この一年で投資した金額が65%ほど増えています。2022年にはー35%になったことがあります。

途中の損失にメンタルが耐えられる方なら投資しても良いかもしれませんが、投資金額全体の10%程度にしておいたほうが無難かもしれません。

 

どうでしょう?データの見方がわかりましたでしょうか。

ファンドレーティングもS&P500が五つ星と世界で最もポピュラーな投資信託です。

これらの投資信託を運営している金融機関での情報には、どのような企業に投資しているか、上位10社程度が紹介してあります。