機械加工の資料作りをしていたら、座ぐりが出てきた。

座ぐりとはネジの頭などが表面に飛び出さないように材料の中に収まる加工法です。

 

例えば、六角穴付きボルトの頭が締め付けた時に表面に出ないようにしたり、皿子ネジの頭が締め付けている素材の中に入り込むなどの加工を予めしておく加工法です。

 

ふと、以前、堀越二郎氏が書かれていた零戦の開発の中で沈頭鋲(ちんとうびょう)を思い出してしまいました。

戦闘機の外装を骨組みに取り付ける時にリベットを使うのですが、昔は丸鋲といって丸ボーロのようなお椀型の頭がついたリベットを使うのですが、飛行機に丸鋲を使うとお椀型の頭の部分が空気抵抗になって高速で飛行することができません。

 

そこで、頭の部分が外装の表面から突起しないように沈頭鋲というリベットを使ったということでした。機体には何十万個のリベットが使用されていたので、製造は大変だったようですが、高速で小回りがきく戦闘機が出来上がったそうです。

 

零戦は正式には零式艦上戦闘機と呼ばれています。それ以前にも九六式戦闘機などもあるために、数字の意味についても天皇制の紀元から数えた数字にまつわるものだと記憶していたので、調べてみました。

 

当時の日本の戦闘機の名称には皇紀の下二桁を冠することが規定されていたようです。零戦が正式採用されたのが皇紀2600年(西暦1940年)だったようです。

すると、九六式は皇紀2596年正式採用ということになります。

 

生徒に配る資料に補足という形で、座ぐりには、こんな歴史もあるんだよと追記しました。

 

さらに調べると初代天皇、神武天皇は実在しなかったのでは?という記事に辿り着きました。亡くなった歳が127歳?ということで伝説の中の話では?ということです。

 

現天皇に続く実在の天皇は26代目からではないかというのが通説のようです。

 

生徒がどういう反応をするか楽しみですが、良い勉強になりました。

ジブリや堀辰雄氏の「風立ちぬ」など話はつきませんが、脱線もほどほどにしないといけませんね。授業で小話をすると生徒には評判が良いので生徒の好奇心に感謝です。

 

以前、スティーブ・ジョブズとアップルという会社名について小話をした時にも興味を持って聞いてくれました。暗号解読機「エニグマ」や天才数学者「アラン・チューリング」がアップルにつながる話を興味を持って聞いてくれました。