長編であるために、まだ6割ほどしか読み進んではいない。
最初に登場人物の生い立ちや現在の生活環境などの紹介が、主要メンバー3名について語られる。
如月 行(きさらぎ こう)海上自衛隊ミサイル護衛艦【いそかぜ】第一文隊砲雷科一等海士 21歳
宮津 弘隆(みやつ ひろたか)同艦 艦長 49歳
仙石 恒史(せんごく ひさし)同艦 先任警衛海曹 48歳
イージス艦として改装された【いそかぜ】は【うらかぜ】などとともに母校である呉を後にして四国沖の訓練海域を目指している。
途中の寄港地で【いそかぜ】のイージス艦としての性能評価のために海上訓練指導隊(FTG)が大量の荷物とともに23名乗り込む。しかも、荷物の中身については機密ということである。通常であれば10名程度であり、異常な量の荷物で【いそかぜ】のクルーには指一本触れさせないことに艦長も仙石も、何かしらの違和感を感じる。
オーストラリアから日本に向かっている旅客機が謎の爆発で日本近海に墜落する。
近くに居合わせた【いそかぜ】に救難命令が出される。
生存者発見、救難艇を出して救助活動を行うが、途中でロープが動かなくなり、救難艇が宙吊りになるというトラブルが発生する。なんとか危機を脱して若い女性を救出する。しかし、救命措置をするが生存者が回復することはなかった。
翌日、救難ヘリが到着し、遺体と漂流物を回収していった。
しかし、その後、死んだはずの若い女性の幽霊を【いそかぜ】の中で見たというものが現れた。菊政克美2等海士(20歳)である。仙石恒史 先任警衛海曹は、このことを聞き、確認するのでしばらく様子を見るようにと指示する。
まもなく行われた訓練で菊政2等海士はロープが切れて訓練魚雷と壁の間に挟まれて死亡する。しかも、ロープには手を加えた跡が発見される。
何かが進行している。
映画化された小説で、映画では主人公、仙石を真田広之が演じている。
音声読み上げ機能がついている図書であったので、短時間で読めるかな?と思ったが、一週間ほどで6割程度までしか読み進んでいない。なかなかの大作である。