人口減少とともに、世帯数の減少や、空き家の増加が散見されるようになりました。
子供の数が減っていけば、当然必要な家の数は減少します。
子供が都会へ出て生活をする場合には、実家が空き家になるケースが増大します。
しかも、距離が離れているために、一旦空き家になると家の損耗は甚だしいものがあります。
以前は兄弟の誰かが、親の家を受け継いで暮らしていくことが多かったのですが、最近は親が亡くなると、空き家の問題を子供が抱えることになります。
墓守の問題も出てきます。
子供が地元に残って生活している場合は、まだ家のメンテナンスをすることができますが、誰も残っていない場合や、子供がいない場合は悩みは深刻です。
我が家も、人ごとではないですが、両家の実家の面倒をみることになりました。
私の実家は定期的にDIYにて保守点検をしておりまして、そのおかげで見栄えが良いうちに購入希望者が現れたので、譲渡しました。とりあえず、1件分の空き家については肩の荷が下りたということです。
現在、奥さんの実家については兄弟の共有名義となっておりますが、地元に残っているのが我が家だけですので、メンテナンスを行っているところです。
兄弟が多かったために、家財道具が多く、処分に難儀しているところです。
燃えるゴミ、燃えないゴミ、大型ごみなどに分別し、処分していますが、数年かかってもなかなか進みません。最近は大きな家具を階段を伝って運び下ろすことが、人手がなく、また高齢者が作業しているために困難になってきています。
そこで、レシプロソー という電動のこぎりを庭木の剪定に使っていたのですが、これを使って家具を解体して、ゴミ袋に入る大きさに切断して、燃えるゴミとして出すことで、搬出の困難さを解消しています。時間はかかりますが、ゴミ袋サイズになるので、搬出は楽です。
もちろん、ベッドなど解体して階下へ運べるものについては大型ごみとして収集をお願いしています。
食器類もたくさん残っているので、燃えないゴミとして搬出しています。
量が多い時には、車に載せて市のゴミ処理センターに持ち込んでいます。
もし、実家に買い手が見つかった場合には家財を一掃しておかなければならないので、年単位の作業になりますが、ぼちぼちやっています。
遠方に行っている子供に後始末を任せるわけにはいきませんので、人生最後の作業となります。しかし、昔の人は「もったいない精神」が身に染み付いて、捨てるという行為を忘れてしまったのか、驚くほど不要品の山が家の中を占有しています。