「星屑の王」終演から数日

実は終演後も怒涛のスケジュールが重なりようやくひと段落ついたところです。

振り返りということで思い出を。


今作は2年前の「黒の王」の続編、昨年の公演予定がコロナ禍で延期となりようやく今年幕を開けることができました。

公演中止の報が相次ぐ中、僕自身も正直最後の最後まで明日中止になるんじゃないか、、そんな不安を抱えての公演期間となりました。


そんな状況で最後まで走り抜けられたのはまさに奇跡。

ほっと胸を撫で下ろしました。


このようなご時世の中でも劇場に足を運びご観劇いただいた皆様、そして配信や映像をこれからご覧になる皆様、本当にお客さまのおかげで演劇というものは成り立っているんだと実感する毎日でした。

本当にありがとうございました!!


前作に引き続いてのサーヴァントとしての出演。前作以上の進化を遂げる今作についていくために必死に走り続けた公演期間でした。座組の方々、スタッフの方々に支えてもらい助けてもらいながらなんとか走り切りました。

大切なサーヴァントの仲間たちです!


歴史大好きなので必然的に時代物が好きになってしまうんですが、今回はめちゃくちゃ胸が躍るイタリアルネサンス🇮🇹


チェーザレボルジア、レオナルドダヴィンチ 、マキャベリ。華やかな文化と激動のイタリア史を語る上で欠かせない人物目白押し。さらに串刺し公ヴラド3世が人在らざる不死の存在として物語に絡まり始める。

正直陰からひぃひぃいっておりました。

脚本演出の吉田さんの頭の中が気になりすぎます


思い出のアルバム📸


ヴラド3世役佐藤弘樹さん

前作に引き続き、物語の軸となる串刺し公。その影と憂いに惹きつけられてしまいます。

一挙手一投足のヴラド然とした居方にいつも惚れちゃいます。常に座組のこと作品のことを考えて引っ張ってくれて沢山頼ってしまいました。本当にありがとうございました!


マキャベリ役網代将悟さん

今作のストーリーテラーとして責任重大なポジション

とても人懐っこくお茶目なマキャベリ、史実の彼もまたかなり革新的なタイプだったこういう個性的なタイプだったのかなと思わされてしまいます


ヴラドの従者ヴィンツェル役鵜飼主水さん

前作から常にヴラドに付き従い、人たらしでありながら冷酷さも持ち合わせる侮り難い役です。

サーヴァントとして所作や姿勢をいつも盗んでいました。殺陣師としても最強の主水さん。アクションの中に埋め込まれた緻密なドラマ。演じることができて幸せでした。


レオナルドダヴィンチ役足立英昭さん

「風が強く吹いている」からのご共演となりました!

偉人の中でも大大大好きなレオナルド

天才でありながら強かさも兼ね備え、飽くなき情熱を作品に込めた画家兼発明家

そんな万能の天才を力強く、そして情熱的に演じた足立さん。

ラストシーン、チェーザレの星の記録を見て零す言葉に僕はいつもジンときていました


チェーザレボルジア役木村優良さん

人間味あふれ、愛を追求し、真理を探究した人としての温かなチェーザレ

冷酷で非常な人というイメージのあったチェーザレがガラリと変わりました

持ち前の気さくさと優しさにたっぷりと溢れるチェーザレが大好きでした


ミゲル役星璃さん

そんなチェーザレの従者であり心の支えとしてそばに仕えるミゲル

苦難の茨の道を2人で歩いていくその覚悟と漢気が大好きでした。

ご一緒するシーンでもたくさんのアイデアをいただき助けていただきました!ありがとうございました!


アンジェロ役淺川眞來さん

今作の大切なテーマの一つ"教会の真理"を担うアンジェロ

優しさと厳しさの二面性を持つ教会の在り方を、柔和な居方と強かな言動で演じる姿に恐ろしさを感じていました。優しい顔して狡猾なキャラクター、性癖ぶっささりでした。


フェリーチェ役後藤菊之介さん

教会チームのお一方フェリーチェ。

時に激情を表に出してしまうフェリーチェの厳格さゆえの非情な振る舞いはまさに恐怖、、、

普段は優しい先輩の菊さんから滲み出る狂気にゾクゾクしていました。

稽古場ではフェリーチェ以外にも即座に助けていただきました!


ジョヴァンニ役高岡裕貴さん

チェーザレのライバルであり友でもあるメディチ家の子息ジョヴァンニ

情と政治の動乱の中、それでもチェーザレを思い行動する。とても難しいポジションの役柄を演じる姿に尊敬していました。裏でもたくさん助けていただき、頼れる兄貴です。

「黒の王」からいまむーと一緒に一派としてシーンでご一緒する高岡さん。何も言わずとも通じ合うトリオのシーンめちゃくちゃ楽しかったです。


ヴィテッリ役乃上夏樹さん

動乱の情勢の中、常に強者に仕え、時に自分が先頭に立ち戦う隊長ヴィテッリ。激動のイタリアを描く上で欠かせないポジションの役柄。普段の乃上さんとのギャップが凄まじく、ご一緒のシーンでは楽しく演じていました!



ロドリーゴ役風間庸平さん

実子のチェーザレを自分のコマとして冷ややかに演じる姿。普段の座組のお父さんのような風間さんとは真逆の役柄を細部までこだわり抜いて演じる姿に尊敬していました。時に鋭く、時に愛に溢れる目つきにぞくりとさせられていました。


ホアン役渡部大稀さん

今作きっての悲劇の人ホアン。兄を愛するが故に策謀の影に命を落とすホアンの切なさに心打たれていました。

愛らしく純粋。それ故に利用されてしまう弟。きっと歴史の中で数多くいたであろうその在り方がまざまざと目に浮かびずきりと胸が痛くなっていました。


みんな大好きな座組の方々

語り出したらキリがありません

幾晩でも語りあかせてしまいます


男子校みたいなノリも

やかましい楽屋の空気も

全てが愛おしいです


本当に本当にありがとうございました!!




さて、公式からは嬉しいお知らせも続いております!


まずは今作のディレイ配信が決定!!

⏰配信日時

→2022年8月20日(土)12:00~8月21日(日)23:59


🎥2日間限定配信!

プラットホーム・視聴チケット情報は後日となっております!公式からの続報をお待ちください!




そしてなんと!!

王ステシリーズ第三弾上演決定しました!!

作品名:屍の王(仮)

作・演出:吉田武寛

日時:2022年12月14日(水)~18日(日)

会場:六行会ホール

企画・製作:ILLUMINUS 


ヴラドとヴィンツェル

二人の旅路はまだまだ続きます

1人の王ステファンとしてめちゃくちゃ嬉しい!!

楽しみに待っています




南舘優雄斗