猛暑が続く今日この頃。
暑すぎてぶっ倒れないようにお気をつけください。

今日は夏に入りたくさんの作品が公開される映画の中から先日見た一本をご紹介。

「心が叫びたがってるんだ。」
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ほろ苦い青春の一ページ。アニメを見てから行ったのですが、アニメ特有のファンタジックな演出は鳴りを潜め、その分伝承という形で失った声の在り処を表現していました。アニメだからできる可愛らしい世界をより日常に近づけたからこそより人物が実在のものと感じられたかなと。

これを見て思い出したのは一昔前、僕が小学生だった頃、V6がMCを務めていた「学校へ行こう!」で学校の屋上から告白する企画。「未成年の主張」という名前でしたね。中高生が、家族への不満や愛する人への思い、時にはあそこの毛が生えないなんて言う大人からしたら下らないことをめいいっぱい叫ぶ姿は印象的で、好きな企画の一つでした。文字通り彼らは叫びたい心の思いを全身全霊で伝える。玉砕したり、愛を受け入れてもらえたり。そこで涙する彼らとその彼らをあたたかく讃え励ますV6。お茶の間の笑いや涙を生み出していました。
僕の中高は男子校だったので学校で愛の告白なんて無縁でしたし、割と奔放な学校だったのでみんなで好き勝手やっていましたが、今こう言う作品が出てくるってのはなかなか思ったことを若者が言葉にするのが難しいんだなって感じます。投げてから考えるのではなく投げる前に考えてしまう。言葉を大切にしすぎているのかもしれないなぁ。言葉の力が強いと信じ込まれちゃっているのかも。

全国テレビでバカやっても失敗してもそれをあたたかく受け入れてくれる雰囲気が薄れてるのだとしたら、手を差し伸べてあげたいな。「叫んでいいんだよ」って。この作品にはそういうエールが込められてました。

優雄斗