「LOGAN」見て来ました。
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XMENシリーズを全て見ているわけではありませんが、前作の知識を持たなくとも十分楽しめる作品でした。丁寧な物語の作りであることはもちろんですが、この作品が「X-MEN」でも「ウルヴァリン」でもない、「LOGAN」であることが大きな理由の一つです。老いたミュータント。今作にはX-MENシリーズの波乱のバトルや近未来マシンがほとんど出て来ません。あくまで一人の人間としてのローガンを描くことが主に置かれた作品だからこそ、今作だけで準宇文味わい深い作品になっています。(もちろん、ローガンがウルヴァリンであること、XMENがプロフェッサーXによって作られたミュータントヒーローの集団だという基本的なことは知っていたほうがいいと思いますが)
老いて力も弱まったローガンには、全盛期のようなたくましさは感じられず、人に怒鳴り散らすし酒に溺れるし、哀しくなります。プロフェッサーも以前の威厳は影を潜め、老いぼれといった様相。かつて数多の強敵と戦って来た彼らが見る影もないほど落ちぶれ、弱くなってしまった。でもそこに今までのヒーロー映画とは違う人生の長さや暗さを感じさせます。
そして何より魅力的なのが少女ローラの存在感。美しい顔立ちとそれに似合わぬ獣的な攻撃性。ヒュー・ジャックマンとパトリック・スチュワートという二人のおじさんに挟まれながらその輝きを強く放ちます!ダフネ・キーン、おそるべき子です。

おじさんと少女の組み合わせだと「レオン」が思い出されます。
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ローガンもレオンも悲しい結末ではありますが、そのギャップと徐々に歩み寄っていく姿が愛らしい作品。久しぶりのジジガール映画の素敵な作品に出会えました。

(紅の豚もキュートですね照れ)
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優雄斗