【ジンチハ】自己満駄文④【パラレル】 | 廃人地下鉄職員日記

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鉄道員関係のものばっかり載せていきます
小説(という名の駄文)は自己満足です


*またまたまた続((ry
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*相変わらず自己満乙
*例のよってとまちゃん宅の子無断拝借←



「とりあえず買い物でも行きましょうか」

チハが家に来た翌日、今日は俺様もイラクサも仕事は休み。
日がな一日ゲームでもやろうかと考えていたのに何を言い出すかと思えば…

「おー、いってらー」
「なに言ってんです?お前も行くんですよバカ」
「あー…?なんで買い物なんだよ」
「主にチハの生活用品の買い物ですかね、あとは今日の夕飯と」
「生活用品って…コイツ人形だぞ…?」
「でも動くじゃないですか。走って転びでもすれば服は汚れますし…なにより」

イラクサが声のトーンを落として小声で話す。

「人形が動いてるだなんて、ご近所さんに説明できるんですか?」
「…お前主婦か?」
「黙りなさい不憫。とにかく親戚の子を預かっているとかなんとか言った方が賢明です」

所々に暴言が混ざってるがそれは…まぁ、置いておこう。
確かに、今の服では時々裾が捲れて膝頭の球体関節が見えている。
なにより毎日同じ服を着る人間はいないだろう。

俺様の足元ではチハが買い物という単語に反応して「おでかけ?おでかけ?」と目を輝かせている。

どのくらい目を閉じたあの状態だったのかは知らないが、外に出られるのを嬉しそうにしているのを見る限り短くはなかったのだろう。

「あー、なんかお前の服とかいろいろ買うんだと」
「ますたーと、おでかけ…!」

あんまり嬉しそうにするもんだから…つい、頭をぽんぽんと撫でてしまった。
嬉しそうにすり寄ってくるチハ。
そんなチハに思わず俺様も頬が緩む。

ハッとしてイラクサを見ると、手にはライブキャスター。
慌てて撫でるのを止めるとチッという舌打ちが聞こえた気がした。
おいイラクサこのやろう。






…まぁそんなこんなで結局俺様も買い物に来ている。
来たのは品揃えのよさで有名なR9。
世間的にも休日の今日は人が多く、中でも家族連れが多い。

「さすが休日のショッピングモールというか…まぁこれはこれで紛れられるのでいいでしょう」

どうやらイラクサも俺様と同じことを考えていたらしい。
木を隠すなら森の中、人形を隠すなら人の中、だ。
これならチハのことが変に見られることもないだろう。

「あまり長居するとチハのことがばれてしまう可能性が増します。できるだけ早く終わらせて帰りますよ」
「まぁそれは分かってっけど…なに買うか決まってんのか?服とか」
「は?そこはお前の管轄です。俺は夕飯の買い物ですから」
「は?!聞いてねぇぞ?!」
「言ってませんからね。では頼みましたよ」

30分後にここで落ち合いましょう、とか随分と勝手なことを言ってイラクサは人混みに消えていった。


「…仕方ねぇ…おら、行くぞ」
「わわ…っ、ま、ますたーまって!」
「…ったく、仕方ねぇなー。ほら」

足元の小さな人形に手を差し出す。
歩幅が違いすぎるのと人混みに慣れていないのでどんどん広がる距離。
このままだと迷子になるのは時間の問題だ。
それだけは勘弁願いたい。
…イラクサいねぇし、これしか方法ねぇからなんだからな!
「ありがとー!ますたー!」


…ったく、ただ手繋いだだけなのにそんな嬉しそうな顔すんなよな。




(…でこれなに買ったんです?)
(………)
(まぁ見ればわかりますが…ミニスカにニーハイですか…)
(こいつが!ズボンやだって言ったんだよ!膝隠すのに長い靴下履かせるしかねぇだろ!)
(…まぁそういうことにしておいてあげますよ)
(ますたー?なかないでー?)
(泣いてねぇよ!!)


(楽しそうに買い物する兄妹みたいでしたからね)



実は遠目から見てるイラクサくんとか←