【ジンチハ】自己満駄文③【パラレル】 | 廃人地下鉄職員日記

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鉄道員関係のものばっかり載せていきます
小説(という名の駄文)は自己満足です

*またまた続いた←
*相変わらず自己慢駄文
*よってごちゃごちゃぐちゃぐちゃ意味不明
*とまちゃん宅ジンマくんイラクサくん拝借、誰これ状態←











「ねぇねぇますたー、このひとどーしちゃったの?ねちゃったの?」

あまりのことに意識を飛ばしたイラクサをとりあえずソファに運ぶと、その原因のアンティークドールは不思議そうにイラクサを眺め始めた。

「…お前人形じゃなかったのか?」
「?チハはチハだよ?」

だめだ、話にならない。
やっぱり喋るし動く、それも人間の様に。
けれどこいつが動く度にスカートの裾から見え隠れする膝頭は人形独特の球体関節とかいうやつで。
…おい今どこ見てんだこの変態とか思ったやつ、後で覚えてろよ。

「?ますたー?」

声のする方を向けばいつの間にか足元で俺様を見上げるチハ、という名前らしいこの人形。
しゃがみこみ視線を合わせる。
きょとんと小首を傾げるこいつが可愛、って何考えてんだ俺様。

「俺様はマスターじゃねぇ、ジンマだ」
「でもチハのねじまいたの、ますたーでしょ?」
「そりゃそーだけどよ…」

まさかネジを巻いて人形が動くだなんて誰が想像するだろう。
一人悶々と考えていると視界の端に若干復活したらしいイラクサが見えた。
ソファの背もたれから少しだけ顔を覗かせているあたり、まだこいつが怖いのだろう。
…まぁこれに限らずイラクサの場合はホラー系にめっぽう弱いんだけどな。

「じ、ジンマ、早く返してきてください」
「…けどもう貰ってきちまったしお前の話じゃ存在怪しいんだろ?その骨董品屋」
「そんなの知らないですよ!元はと言えばお前が寄り道してくるから!この不憫!!」
「不憫関係なくね?!」
「とにかくその人形どこかに捨てるなりしてきてくださ「チハ、いらない?」

イラクサの言葉を遮って人形が声をあげた。
見ると俺様のズボンの裾をきゅっと握って震えている。
イラクサもそれが見えたのかばつが悪そうに目線を逸らした。

今にも泣き出しそうだ。と思ったが、コイツは人形なんだ。
それを忘れかけるぐらい精巧なアンティークドール。
きっと、オークションにでも出せば相当な額がつくのだろう。
あの店主に頼まれたというのもある。
けれどそれとは別になぜかコイツを、チハを手放したくない俺様がいて。

「…イラクサ…」

いろいろな気持ちが混ざる中、イラクサを見た。

「……わかりましたよ。そんな顔されたら何にも言えないじゃないてますか」

呆れたような、諦めたような溜め息と共に若干の笑顔。
そして今も俺様の服を握るチハに近付き、しゃがみこんだ。

「……チハ、でしたっけ…俺も一方的に悪かったです。これじゃ、弱いもの苛めしてるみたいですもんね。……これから、よろしくお願いします」

そのときのチハの笑顔は本当に人間みたいで、いや人間よりもずっときれいに笑ったんだ。





(またいらないっていわれちゃうかとおもった…)
(あれ…また…?)

(薄々そんな気がしてましたが…まさか本当にロリコンだとは)
(おいイラクサてめ)
(?何か間違ってますか?)
(…)
((違うはずなのになんか言えねぇ…!))