2012山陰25 三隅神社 | 楢丁(YOUTEI) 旅の話

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趣味で書きためた旅日記が、膨大な量になりました。2020秋に脳出血、2023には食道癌を発症と、様々なことが起こりますが、克服してまた旅に出たいという気持ちは変わりません。
お付き合い頂けたらありがたいです。どうぞよろしく。

 

8/15(水)②

 国道9号沿いを西へ向かう。海岸ぺりの道の駅「ゆうひパーク三隅」で、「黒いダイヤ」というお菓子を売っていた。ちょっと高かった(¥375)が話の種に、と買ってみた。石炭を割った形を模したかに見えたが、この近くに炭鉱があったのかどうか定かではない。黒いコーヒー味のお菓子、周囲はうっすらコーティングされ、一見カタそうだが、中はゼリー状になっているところなど、なかなかに工夫の跡がうかがえる。

 

黒いダイヤ

 

道の駅からは、両側を山に挟まれ、弓なりの湾になった景観が望め、ここは素晴らしい景勝地。夕陽はその先の海に沈むのだろう。

 

道の駅「ゆうひパーク三隅」からの眺め


 三隅中央公園に寄ったのはなぜだったろう。テン場を物色、というのが最もありそうな理由だが、ここは整備が行き届きすぎていた。近くに学校があり、その脇には「石正美術館」、これがなかなかに素敵な建物。メモには公園について、この他に書かれていることはない。


 橋を渡って内陸の、コワ温泉方面へ。すぐに現れる三隅神社は、広大な境内を持つ。灯籠が一直線に並ぶ参道には玉石が敷き詰められ、周囲には花木がたくさん植えられているが、殊に山肌一面に植えられたツツジが凄い。

 

 参道は200メートルくらいあるだろうか、本殿は正面の山を少し上ったところにあるようだ。参道を歩いてみて、何となく新興宗教の施設にでも来ているような気分になる。祭神は元の三隅城主、室町の初期のこと、高師泰の軍をうち破り、南朝に馳せ参じたとかで、これを昭和になって請願を出し、神社の建立を認められたという経緯だそうだ。戦前の国粋的な気分の盛り上がりに連動したものだろう。こういうのは嫌だなあ、というのが正直な感想。参道を歩いて感じた雰囲気は、まんざら当たっていなくもなかった、ということか。いい季節に、観光目的に来るのなら格好の場所と思う。

 

三隅神社の境内。何となく居心地がよくない

 

※ゆうひパーク三隅で買った「黒いダイヤ」を調べてみたがなかなか当該品にヒットせず、往生したが、やっと以下の二つの記述に行き当たった。三隅の「光明堂」というお菓子屋さんの製品。現在製造しているかどうかは定かでない。ネット上の記述は以下。


・ 「ほかにはない商品ですし,食感がおすすめです.」とのことなので,食べてみました♪ 外側は砂糖でコーティングされている感じでサクっとしています.中は柔らかいゼリー状です.黒いダイヤは近くにある火力発電所の石炭をイメージして作った商品です.三隅発電所は日本でも大きな発電設備を持つ発電所で,1998年6月に運転開始しました.光明堂は火力発電所にふさわしいお土産の開発に取り組み「黒いダイヤ(石炭)」を商品化しました.

 

 

・ 黒くて硬質なダイヤモンドのような見た目からは想像できない意外な食感とほろ苦甘いコー

 ヒーの風味が楽しい、不思議なお菓子

  水澄みの里、石州三隅町の菓子舗「光明堂」さんで3日間かけて丁寧に手づくりされています
  黒色はコーヒーとイカスミを使用

 

 

 

 

2012夏 山陰の旅第2弾 26につづく