2021 夏 京都の旅22 京都駅1 | 楢丁(YOUTEI) 旅の話

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趣味で書きためた旅日記が、膨大な量になりました。2020秋に脳出血、2023には食道癌を発症と、様々なことが起こりますが、克服してまた旅に出たいという気持ちは変わりません。
お付き合い頂けたらありがたいです。どうぞよろしく。

2021 夏 京都の旅22
京都駅1

8/19(木)⑧
 京都駅には、八条側の駅ビルの商店街から入っていった。「大階段」という道標があったのだったと思うが、一体何だろう、という興味から、示された方に上っていった。こっちは金こそないが、暇だけは十二分にある。

 たどり着いてみると、両側が駅ビル、その間に広い階段がそうだなあ、4階くらいから上は11階の屋上までだったか、すごい段数で設置され、「大階段」というネーミングにも納得できる。これはかなり斬新なデザイン、さすがに凡百の駅ビルとは一味違う。しかし、例えば新幹線に乗り、京都駅で降りたとして、これに気が付く人がどれだけいるだろう。もっとも、観光ガイドブックになら、きっと紹介されているだろうことは、容易に想像できる。


その名のとおり「大階段」

 ぱっと見では、一番下の踊り場で音楽イベントや演劇を上演、階段を客席にする、などという利用法もありそうだ。これだけ大がかりなものを、ただのデザインに終わらせるつもりではないはずである。

一応、階段を上って屋上までは行ってみた。

 


屋上はこんな感じ

 脇にはエスカレーターが設置されているが、その乗り場近くに、17:00~ということで、光の演出によるプログラムが表示されている。これを見逃す手はないだろう、と思ったが、それにはまだ小一時間ばかりある。とりあえず、踊り場のすぐ下にあるミスドの席に陣取り、例によって日記を書きはじめた。注文の列が短くなったらコーヒーを頼みに行こう、と考えていたが、人の波に多少の満ち引きはあるものの、これがなかなか短くならない。そうこうしているうち、5時になった。

 結局何も注文しないまま席を引き払い、階上の踊り場へ急ぐ。すると階段に設置された、無数のLEDを利用した光の演出はすでに始まっていたものの、まだ周囲が明るいせいで、感じが出ない。


周囲がまだ明るいせいでもうひとつ感じが出ない

 この階段から、駅構内を挟んだ向こう側の、ステーションホテル屋上にもイルミネーションが灯るのが見え、大階段上空を通る「空中回廊」でも光の演出があるという旺盛なサービス精神、なるほど京の玄関口として、数々のおもてなしが用意されていると考えるなら、これを無視して帰るわけには行かないだろう。というわけで、暗くなるまで待つことにした。



「空中回廊」にも光の演出



2021 夏 京都の旅23につづく