2021 夏 京都の旅6 AYANOKOJI | 楢丁(YOUTEI) 旅の話

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趣味で書きためた旅日記が、膨大な量になりました。2020秋に脳出血、2023には食道癌を発症と、様々なことが起こりますが、克服してまた旅に出たいという気持ちは変わりません。
お付き合い頂けたらありがたいです。どうぞよろしく。

2021 夏 京都の旅6
AYANOKOJI


8/18(水)①
 章湖は少し熱も出たようだという。昨夜は蒸しタオルで少し楽になったというが、病院で処方された薬が効かないのじゃないか、と不安を漏らした。

 すでに、いつもこの時刻に見ている「羽鳥慎一モーニングショー」が始まっている時刻、しかし関西圏のチャンネル設定は、どこにどのテレビ局が入っているのか見当が付かず、好みの番組を探り当てるのが一苦労だ。


ホテルの玄関口にて。昨日購入したシャツを早速羽織った

 天気は依然思わしくなく、軽い朝食を摂ったあと、岡崎公園を目指して車に乗り込んだ。平安神宮を中心として、京セラ美術館や近代美術館、京都動物園まである大きな公園、雨でも箱物があるため、とりあえず、ここへ来れば一日何とかなるだろう、という読みだった。地下駐車場は一日¥500、幸い雨は小康を得ているので、傘だけ持って周囲を少し歩いてみることにした。


古民家を利用した店がある

 公園の東側に出てみると、旧家を利用した店がいくつかある。まだ早いせいか、開店前というのが多い中、“AYANOKOJI”という店は開いてる。玄関前の、植え込みのある庭に踏み込んだ。

 

 古い木造の住宅を店舗に改装したここは「がまぐち」の専門店、財布のような小物から、ショルダーバッグやザックにまでがまぐちを応用した、オリジナルの製品を扱っている。今時、がまぐちだなんて旧式なもの、というなかれ。機能からすると、ワンアクションで開け閉めできるから、チャックよりずっと便利に使える利点はある。あとはデザインだが、ここの製品はカラフルな色づかいにストライプやドット、それにノスタルジックなものを含め、様々なバリエーションがあって面白い。



気に入ったバッグを品定め

 

 章湖はすっかり買う気になって、好みのバッグをあれこれ物色。散々迷って大きなドットのを選んだ。¥15000は安くないが、旅先での買い物はいささか大胆になる。そのようなカタルシス(というほどのものじゃないが)が精神的にはいい方に作用するのだろう。これも旅の効用というものだ。


AYANOKOJI前にて。最終的に選んだのはこの色




2021 夏 京都の旅7につづく