2022金沢16 HATCHi | 楢丁(YOUTEI) 旅の話

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趣味で書きためた旅日記が、膨大な量になりました。2020秋に脳出血、2023には食道癌を発症と、様々なことが起こりますが、克服してまた旅に出たいという気持ちは変わりません。
お付き合い頂けたらありがたいです。どうぞよろしく。

2022金沢16
HATCHi

1/5(水)
 浅野川大橋を渡り返してすぐのところに店を構える“HATCHi”は、一階が広々としたカフェになっている。前から気になっていた店だけに、入ってみることにした。

 いつも人で一杯、という印象のあるこの店だが、意外や、店内に客は一人だけ。レトロモダンとでもいうべき内装だが、鉄筋コンクリートむき出しの天井は高く、リノベーションを施したことは間違いない。してみると元は何だったのか、という興味は湧く。尾張町からの続きというロケーションだけに、かつての商店街が展開していた土地でもあろう。

 奥の一段高くなった席に陣取り、日記をつける。ジェラートと加賀棒茶、ラテを頼んだが、ラテが妙に甘かったというメモが残っている。


昔から気になっていたカフェ

 天気は、雪が降ったりやんだり、晴れていた方がいいには違いないが、北陸の冬、という情緒を味わうには、これもまたよし。

 “HATCHi”からほど近く、金沢城公園の麓に、移転した「森八」の新しい店舗があった。金沢を代表する老舗の和菓子屋だけあって、構えは立派だ。店内に飾られた、日下部鳴鶴筆の大きな木製看板がその伝統を物語る。


森八の店内。「長生殿本舗」という日下部鳴鶴筆の看板が立派だ

 今は柳宗理記念館になっているが、かつてのこの店に展示してあった伝統の木型は、二階の美術館に収まっているらしい。あれは伝統工芸の彫刻作品として、十分通用する美しさを備えている。こちらは有料なだけに、入るのは省略した。

 

このサイトでその美術館の様子を見ることが出来る。こうしてみると有料で入るだけの価値はありそうだ

 



2022金沢17 金澤神社につづく