2022金沢4 かぶら寿司三昧 | 楢丁(YOUTEI) 旅の話

楢丁(YOUTEI) 旅の話

趣味で書きためた旅日記が、膨大な量になりました。2020秋に脳出血、2023には食道癌を発症と、様々なことが起こりますが、克服してまた旅に出たいという気持ちは変わりません。
お付き合い頂けたらありがたいです。どうぞよろしく。

2022金沢4
かぶら寿司三昧

1/3(月)
 さて、今晩の食事をどうしようかなどと、真新しい装いの「金沢百番街」の酒や食料品の売り場を覗いているうち、名物のかぶら寿司の店がいくつもあるのを見て、そうだ、良さそうなのを何種類か買って帰り、今晩はホテルの部屋でかぶら寿司三昧、と思い立った。

 昔、と一口に言っても既に四半世紀ほど前のことと思うが、暮れに行った富山のデパート(かなり時代がかった外観を思い出す)の地下で、このかぶら寿司の試食販売に出会ったことがある。凄い数の店が出店していて、さんざん食べて回った、という記憶が残る。かなり値の張るものだけに、今にして思い返すと、あれで採算取れたのだろうか、というようなことが頭に浮かぶが、ここでは試食なんて出している店はない。

 ふつうの品(といってもかなりお高い)と、さらに高級品と謳うかぶら寿司を買い、酒屋で小瓶の日本酒を3種類ばかり選んだ。そこで、ホテルの部屋にあるコップじゃあな、と思い立ち、ついでに試飲用のカップをもらってきた。

 「能登牛弁当」を看板にする店があった。おそらくはここで買って、新幹線に乗って食べる、という用途に使われるのだろうが、少しお待ちいただくようですが、焼きたてのを出しますよ、という言葉に負け、奮発して¥2600というのを一つ買い、ホテルの部屋に帰って宴会だ!

 案の定、狭い部屋ではお店を広げるスペースがなく、ベッドにフロントから持ってきた新聞紙を広げ、その上で食べることになった。さすがに高級品のかぶら寿司は、蕪も柔らかく、ブリの身も「すなずり」というハラミを使っている、という宣伝文句の通り、脂がのっていて、二人とも、迷わずこちらに軍配を上げた。しかし、一致した意見として、もう何日か熟れさせたら、どちらももっと美味くなるに違いない、ということになった。


ちょっと貧乏くさいが、これが偽らざる我が家流。部屋がもうちょっと広けりゃなあ

 能登牛弁当も値段だけのことはあった。しかし、章湖は、しまいに帰り道のコンビニに寄って買った、小さいカップヌードルを取り出して食べはじめた。昼がちょっと物足りなかったせいもあるが、締めにラーメン、というのはまあ、世間では定番。



2022金沢5 金沢市立図書館につづく