2019トルコ共和国4
チャナッカレ
10/25
高速のパーキング
2時間ほど走り、高速道路のパーキングで休憩。コンビニのような店でいくつかお菓子を買ってみた。その中の、チョコレートでコーティングしたウエハースの菓子が大変美味しい。中にサンドされていたのがオレンジ風味のクリーム、3つ入っているのが120円ほどだったと思う。その後、あちこちでこれを探したのだが、とうとう二度とお目に掛かることはなかった。てっきりトルコの製品と思っていたところが、帰ってから調べたら、UN ATTIMOという、多分イタリアのチョコレートメーカーのものだった。
パーキングで買ったお菓子 右のチョコウエハースが旨かった
右手に海岸を見ながら走っているあたりで日没を迎えた。そこで不思議だったのが、まばらに見える家々の窓に灯が入らないことだった。ちょっとうるさそうな雰囲気を持つ(実際にうるさいわけではない)、スキンヘッドの五十嵐さんが指摘したのだが、確かにかなり暗くなっても、ほとんどの家の窓が明るくならないのは不思議だ。トルコの人は電力を節約する習慣が身についているなあ、というはじめの解釈だったが、あとでアルペルさんに聞くと、あの辺りはリゾート地で、ほとんどの家が別荘、という回答だった。
右手にダーダネルス海峡が見えてくると目的地はほど近い。ここに海峡の両岸を結ぶ橋を架ける工事が進んでいる地点があった。しかし対岸に見える灯はまばら、小さな漁村が点在する程度という。橋を架ける意味があるのだろうかと訝るが、そうなったらまた現在とは違う流通ルートが生まれ、新しいリゾート開発などといった展開が始まるのだろうと想像された。
さて、最初の宿泊はチャナッカレのコリンホテル、トロイ遺跡に近い観光拠点ということだ。ホテル着は8:00を過ぎていたから、あとは夕飯を食って寝るだけだが、結局、この後どこの宿泊地でもこれが繰り返されることになった。
5つ星の豪華ホテルとはいえ、ロビー入り口に先着の旅行鞄がたくさん並べられていて、目的地に着いてゆっくり、という気分にはなれなかった。しかし団体の旅行なぞ、大方がこんなものだろう。渡されたカードキーは不具合が多いようで、何度も試してやっとドアが開いた。
コリンホテルの部屋
食事はブッフェ、トルコ料理がどういうものかを知らなかったが、どれもおいしく頂いた。特に気になる香辛料が使われているわけでもなく、味付けも控えめでよい。トルコの赤ワインを一本頼んだが、まあ、いける。イスタンブールの郊外で、車窓から見えたブドウ畑があったが、この広い国土にブドウが栽培されているのだとしたら、ワインが醸造されていないはずはない。
ブッフェで食事。ちょっと分かりづらいが右端に立っているのがアルペルさん
旅行前に入念に調べたのが、イスラム圏であるトルコでの飲酒の扱いだ。厳格なイスラム教徒ならその限りではないらしいが、飲酒は普通に認められているという。広く飲まれている酒に「ラク」というのがあるらしい。水で割ると白濁するというから、かつて川越のギリシャ料理屋で飲んだことのあった「ウゾ」と似たようなものだろうと想像した。面白かったのが、いわゆる「チャンポン」はよくないとされていること。日本でならとりあえずビール、ということでその後、日本酒やチューハイを注文するなんてことは普通だが、トルコでそれは好ましくない飲み方、とされているようだ。おそらくは、飲み過ぎを戒める意味でもあるのだろう。
2019トルコ共和国5 につづく