2019トルコ共和国2
ドーハ
10/24(木)~25(金)②
行き帰りの飛行機に加え、トルコ国内でのバス移動に膨大な時間を費やす旅程に恐れをなし、出発の直前に駆け込みで買ったのが無重力クッションだ。テレビのショッピング番組で生卵を尻に敷いても壊れない、というシーンを何度も見せられ、結局ネット通販で探した挙げ句に二種類購入。効果のほどは定かでないが、尻が痛くなることはなかったから、きっと効いたのだろう。
機内のエンターテイメントは充実していたが、モニターの操作に慣れるまで、結構時間が掛かった。映画を見るでもなく、ワインで酔っ払って、時々音楽を聴く程度、なるべく寝ようと試みはしたが、どうも思うようにはいかなかった。時差ぼけというのが実際にどういうものかよく分からないけれど、ともかく寝不足のボヤーッとした感覚のまま飛行機から降ろされ、巨大な空港に足を踏み入れる。
トランジットで降ろされたハマド国際空港を行く
スケジュールではドーハでトランジットが3時間ほどあるのだけれど、搭乗案内が1時間前というからそれほど余裕はない。
到着ロビーから進んでいくと、身の丈が10メーターほどもあろうかという木製の像が前方に見えてくる。目がバッテンで示され、ゾウのような顔をした、しかし両腕を垂れ、うなだれた姿勢の、なんとも奇妙なものだ。あるいは有名なキャラクターなのかも知れないが、これまで見たことはなかった。
ハマド国際空港の巨大な木像
建物の内装自体はシンプルな印象、ことさらに豪華な装飾がないところに好感が持てる。ここでは、3本セットでお買い得、というウイスキーが豊富な免税店を覗いたあげく、「Illy」というチェーンのカフェでコーヒーを飲んでゆっくり。愛想のないカウンターの女性に比べ、ウエイターが気の利く男、店の印象が悪くないものとして記憶に残っているのは、彼のおかげだ。入ったときにはほぼ満席、注文には列に並ぶほどだったが、いつの間にか客が引いていき、あれは何だったろうと思うほどガラ空きになってしまった。
空港のカフェでお茶
さて、搭乗口から乗り込んだバスは、走り出すとどこへ行くのやら、建物のまわりをぐるっと回り、延々と広い空港を走り回る。あれかな、と思った機体をやり過ごすこと数回、この空港はどれだけ広いのだろう。待機している飛行機は全てカタール航空のものだった。
既に10月も下旬、しかもまだ朝というのに、外に出たときの感じは気温、湿度ともに日本の真夏とそう変わらない。中東といえば砂漠地帯を思い浮かべるが、ここは海に近いゆえか湿気が多く、先頃行われた世界陸上で、マラソンが夜中に行われたにもかかわらず、32℃を超える気温と高い湿度でランナーが次々に棄権したのも無理はないと実感した。
イスタンブール行きの飛行機に乗り込む
2019トルコ共和国3につづく