2017夏 長野・愛知・静岡22 満光寺 | 楢丁(YOUTEI) 旅の話

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趣味で書きためた旅日記が、膨大な量になりました。2020秋に脳出血、2023には食道癌を発症と、様々なことが起こりますが、克服してまた旅に出たいという気持ちは変わりません。
お付き合い頂けたらありがたいです。どうぞよろしく。

2017夏 長野・愛知・静岡22
満光寺

8/12(土)
 さて長篠城趾を巡った後、どこへ行こうかということになったが、とりあえず最寄りの道の駅「鳳来三河三石」まで行ってみることにする。そこになら何か情報があるだろう、という目論見だった。

 道の駅の店先では、名物らしい五平餅を焼いていた。丁度何か食べたいと思いはじめていたところだったが、これを名物としているところはかなり広範囲にわたってあるような気がする。

 この近くに満光寺がある。庭園が有名で、本堂の玄関に「無料で案内します」と表示がある。ありがたい話だが、志として玄関にあった箱に幾ばくかを入れた。庭は遠州流ということのようで、住職の解説を録音したものが流される。14分ほどかかります、と案内してくれたおばさんが声がけしてくれた。


満光寺門前にて

 

満光寺境内


 正面の石積みには6つの山があり、水は流れていないが2つばかり滝がかかっているという。なるほど、想像をたくましくすればそのように見えてくる。下には心字の池-これはリアルの池-がある。石の山に生える松がかっこいい。昨夜よく眠れなかったせいだろう、途中意識を失いそうになること数回、いっそここで昼寝できたらなあ、と思うが、寺の縁側や座敷にいるときは、大体そんなことが頭に浮かぶのだ。


小堀遠州作の名勝庭園

 「三河三石」とは道の駅の名前にもなっているが、早く鳴いた鶏のお陰で、命拾いした家康がその鶏に三石を与えた、という故事に由来する、というのだったかな。寺に解説があったはずだが、細かいことが思い出せなくなってしまった。


寺に猫の図。鶏がいたら危ない

 この裏の山に柿本城趾があるといい、ここにも直虎ゆかりの地、との看板が立っている。それによれば、城主鈴木重勝は井伊の三重臣の一人ということのようだ。杉木立の、暗い単調な山だが、この際、行ってみることに価値がある、と考えることにする。


杉の単調な山の上に柿本城趾が。「大河ドラマ『おんな城主直虎』関連の地」を示す幟が立つ

 さほどきつくない山道を登ること15分くらいだったか、城趾には既に遺構といえるものはなく、本丸跡に石碑が建っているのみ。石垣があったという憶えもない。大河ドラマの舞台という今年だから、山道のそこここや本丸の入り口付近には何本もの幟が風にはためいていた。麓からの標高差は100メートルくらいだろうか。


柿本城趾はこんな感じ



2017夏 長野・愛知・静岡23 鳳来湖につづく