2020 再びの会津 その6
8/11(土)④
千本松牧場はここからさして遠くはない。国道400号をずんずん下がると、西那須野塩原ICの手前におなじみの光景が現れた。ここはいつも観光客で一杯、人々が出控えているといわれる今も、そんなことはどこ吹く風、といった盛況ぶり。広大な観光牧場ゆえに、どこでクーポンが使えるのか見つけるのも一苦労だ。行列に加わった挙げ句、牛乳なんか飲んでいるのは我々だけ、皆さんソフトクリームを舐めている。
牛乳なんか飲んでいるのは我々だけ
塩原との標高差はせいぜい200メートルといったところだろうか、それでもここまで降りると明らかに下界、暑さが募る。
さて、ここからどこへ行こうかと、またしても迷走。まだ行ってみたことのない中通りの、棚倉とか鮫川へ向かうというのもアイデアとしてあったが、ともかく、北へ進路を取ることにした。
途中、「那須疎水公園」が気になり、標識に従って路地に入っていく。すると、駐車スペースを遙かに超える台数の車が路肩やわずかな空き地に停まっている。ありゃ、これじゃダメかなと思ったが、強引に車両通行止めの手前に車を突っ込んで駐車、どうせこれなら誰も文句は言うまい。
あそこに口を開けているのが疏水の取り入れ口
ここから坂道を歩いて降りていくと、なるほど疏水の水路と、歴史をにおわせるレンガの橋が見えてきた。疏水の取水口は那珂川の本流にあるが、低い堰堤のあるその上流は、流れが緩いせいで、格好の遊泳場、芝生の広場もあって、家族連れを中心に多くの人が訪れていた。確かに疏水の遺跡はあるが、主役は明らかに那珂川の清流だった。
疏水の遺跡
白河に入ると、やはり昨年寄った、「まるごと西郷館」で桃を買っていきたい。この辺じゃないだろうか、なんて勘を頼りにしたが、どこも同じような道に見えてたどり着けそうになく、さりとてナビに入力しても出てこない。結局ケータイで検索、頼りになるのはやっぱりこれだ。
まるごと西郷館には、思ったとおり地元産の桃がたくさん並んでいる。スーパーなんかでは見たことない品種の「つきあかり」と「あかつき」が、どちらも1個あたりほぼ¥100で買えた。つきあかりは黄桃系の品種、早速食べてみたくなり、洗面所で洗って外の席でかぶりつく。両方とも甘く、合格だ。
2020 再びの会津 その7につづく