2018春の旅 宇治 醍醐 黄檗 坂本(3/26~30)その2
3/26(月)②
長福寺に次いで、過去に2度ばかり訪れたことのある「油山寺」へ。近いところでは昨夏にも来ているので、格別新鮮味があるでもないが、夕暮れ間近の静かな寺を散策するのは心地いい。
油山寺 山門下にて
油山寺宝生殿
本堂へのアプローチ途中にある小亭。裏には滝がかかる
本堂脇の境内に、ずいぶん長い間、じっと動かないおじさんがいたのが気になった。どこか遠くの一点を凝視している様子に見え、何か思い詰めた感じが漂よう。我々がいなくなるのを待って、あるいはお百度でも踏むつもりだろうか。
本堂付近より三重塔を望む
石段から撮った写真を確認すると、何とこのおじさんの顔が写っていた。確かに記憶の通り、その視線はどこか遠くを見つめているという風だ。眺めている、というのとはちょっと違い、何か切実なものがあったのだろうという想像が浮かぶ。だからそんなふうに言っては申し訳ないと思うが、薄気味の悪い写真である。
写真の右下にどこか遠くを凝視するおじさんの顔が。この人は多分20分以上ここを動いていない(個人が特定できない程度に解像度を落としてあります)
昨夏の旅をなぞるように袋井にある温泉施設「和の湯」へ向かう。ナビに新しくついた発話機能で「ワノユ」あるいは「ナゴミノユ」と話しかけてもそれらしいところが表示されず、なんだよ、役に立たねえじゃねえか、なんて捨て台詞は吐かなかったと思うが、結局「ヤワラギノユ」だったというオチである。
この前の年の旅行記はこちら
入浴料¥900と、ちとお高いことは分かってはいたのだが、北陸の都市などと違い、このあたりには銭湯の文化がないようで、他に適当なところが見当たらないのだ。
その代わり、サウナや露天風呂が充実、本来なら時間を掛けて楽しむべき施設だろうが、章湖が長湯を好まないせいもあり、いつも4~50分で出ることになる。今回はどうしたわけか、4月一杯までの期限付きながら、無料券が一枚ずつついて来たが、結局これは後で役に立つことになる。
夕食の買い出しは、やはり昨夏行った「パティオ生鮮館」を覗いてみる。イオンに隣接したこの店は、果物や野菜が時々破格の値段で売られているが、その代わり品質がイマイチのものも少なくないようで、その点に注意が必要。このときはものすごい量の柑橘類が並べられていた。
夜になると冷えこんだ、天竜川畔の公園
天竜川の河川公園には人も見えず、テン場には最高だが、日が落ちてからは急激に気温が下がってくる。このところの陽気はちょっと異常で、だから桜の開花も早いのだが、まだ3月の下旬なのだ。外のベンチで食事をしたところが、手足がすっかり冷えてしまい、持ってきたダウンを羽織ることになった。
2018春の旅 宇治 醍醐 黄檗 坂本(3/26~30)その3につづく