教職生活を終えて、今は学校現場を支援する仕事に携わっています。

誰もが未来社会を担う子どもたちの成長を望んでいると思いますが、

今、学校現場には様々な問題が起きており

これらが原因で子どもたちの健やかな成長を妨げる場合もあります。

そのような問題に対して、どのような視点を持って対応したら良いのか

情報提供することが出来たらと思います。

 

本日は、当機構のメルマガで情報提供いたしました

「令和5年の少年非行等の状況について」をご紹介いたします。

前年よりも人数(件数)が増えていますが

インターネットを利用する子どもの人数が増えたり、

子どもたちの居場所が無かったりしていることが関係していると思います。

子どもたちを取り巻く環境を整えることは大人の責務だと思いますが

皆様はどのように捉えられていますか?

 

 

当機構へのご相談の約1/6が生徒指導対応に関することですが
その中には警察が関わる内容もあります。


昨年は少年非行が増加しました。
本日は、警察庁が今年の3月に公表した全国のデータの中から
令和5年の少年(20歳未満)による非行や性被害の状況について

情報提供いたします。


刑法犯、触法少年、薬物事犯校内暴力、いじめに起因する事件
不良行為少年、児童買春事犯の順にご紹介いたします。


刑法犯(*)で検挙された少年の人数は18,949人で
前年よりも4,062人増えております。
*他人に財産的な損害を与える 窃盗・詐欺・横領などや
 他人の生命・身体を害する 殺人・傷害など、原則として
 刑法で処罰される犯罪を 刑法犯といいます。


学識別検挙人数は
中学生は3,955人で前年よりも1,214人増え
高校生は7,817人で前年よりも1,609人増え
大学生は969人で前年よりも275人増え
その他の学生は576人で前年よりも61人増えました。


罪種別検挙人数で多いのは粗暴犯と窃盗犯です。
粗暴犯は3,570人で前年よりも726人増え
窃盗犯は9,855人で前年よりも2,352人増えました。


街頭犯罪(*)の検挙人数で多いのは自転車盗とオートバイ盗です。
*道路、公園、駐車場・駐輪場、 駅その他の場所で発生する
 自転車盗や車上ねらいなどの犯罪を街頭犯罪といいます。


自転車盗は2,352人で前年よりも687人増え
オートバイ盗は848人で前年よりも232人増えました。
特に、オートバイ盗は少年の占める割合が87.3%と多くなっております。


触法少年(*)〔刑法〕で補導された少年の人数は7,257人で

前年よりも1,232人増えました。
*14歳に満たないで刑罰法令に触れる行為をした少年を触法少年といいます。


年齢別補導人数は
8歳以下は1,089人で前年よりも23人増え
9歳は633人で前年よりも80人増え
10歳は688人で前年よりも86人増え
11歳は882人で前年よりも131人増え
12歳は1,443人で前年よりも300人増え
13歳は2,522人で前年よりも612人増えました。


行為態様別補導人数で多いのは粗暴犯と窃盗犯です。
粗暴犯は1,441人で前年よりも318人増え
窃盗犯は4,138人で前年よりも674人増えました。


粗暴犯と窃盗犯が多いのは刑法犯少年と同じです。
すなわち、少年犯罪では粗暴犯と窃盗犯が多いことが分かると思います。


薬物事犯では大麻乱用で検挙された人数が1,222人で

前年よりも310人増えました。


学識別人数は

中学生が21人で前年よりも10名増え
高校生が214人で前年よりも64人増え
大学生が76人で前年よりも32人増え
その他の学生が62人増え前年よりも32人増えました。


校内暴力で検挙・補導された人数は852人で前年よりも216人増えました。


学識別人数は
小学生が267人で前年よりも64人増え
中学生が461人で前年よりも109人増え
高校生が124人で前年よりも43人増えました。


対教師暴力で検挙・補導された人数は238人で前年よりも67人増えました。


学識別人数は
小学生が44人で前年よりも12人増え
中学生が185人で前年よりも56人増え
高校生が9人で前年よりも1人減りました。


いじめに起因する事件で検挙・補導された人数は404人で

前年よりも181人増えました。


学識別人数は
小学生が125人で前年よりも48人増え
中学生が189人で前年よりも103人増え
高校生が90人で前年よりも30人増えました。


いじめに起因する事件の罪種別人数で多いのは暴行と傷害です。
暴行は150人、傷害は82人となっております。


学識別人数は
小学生の暴行は74人
中学生の暴行は57人
高校生の暴行は19人
小学生の傷害は15人
中学生の傷害は45人
高校生の傷害は22人となっております。


不良行為少年(*)の人数は321,689人で前年よりも
24,611人増えました。
*飲酒・喫煙・深夜徘徊など自己又は他人の徳性を害する
 行為をしている少年を不良行為少年といいます。


不良行為少年で多いのは深夜徘徊と喫煙です。
深夜徘徊は165,973人で前年よりも15,025人増え
喫煙は97,698人で前年よりも10,533人増えました。


最後に、児童が被害に遭う児童買春事犯の検挙件数をご紹介いたします。
不同意性交等が709件で前年よりも235件増え
不同意わいせつが1,694件で前年よりも230件増えました。


以上、前年よりも増えた事案を中心にご紹介いたしましたが
警察に検挙・補導されない事案も多くあると思います。


インターネットを利用して犯罪に手を染めたり、巻き込まれるケースもありますのでこの内容を児童生徒等への指導や保護者の方々への啓発に活用していただければと

思います。


PS
令和5年における少年非行及び子供の性被害の状況(警察庁)は
以下で確認することができます。
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/syonen/pdf_r5_syonenhikoujyokyo.pdf


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メルマガ危機管理手帳情報発信者
埼玉県公立中学校と埼玉県公立高校で教員経験。川口市教育委員会で行政経験。

埼玉県公立高校で教頭、埼玉県公立小学校及び同公立中学校で校長を歴任。
川口市立校長会長兼川口市立中学校長会長を歴任。
校長職の時は、マスメディアから注目されていた教育困難校の立て直し等に

従事した経験あり。
管理職並びに行政職の経験を生かし、ニュースレターの作成などに携わり、

学校の支援を行っている
学校リスクマネジメント推進機構
コンサルタント 鈴木彰典
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