教職生活を終えて、今は学校現場を支援する仕事に携わっています。

誰もが未来社会を担う子どもたちの成長を望んでいると思いますが、

今、学校現場には様々な問題が起きており

これらが原因で子どもたちの健やかな成長を妨げる場合もあります。

そのような問題に対して、どのような視点を持って対応したら良いのか

情報提供することが出来たらと思います。

 

本日は、当機構のメルマガで情報提供いたしました

「GW明けは要注意!」をご紹介いたします。

 

 

新年度が始まり1ヶ月が過ぎました。
各学校(園)では、順調に教育(保育)活動が始まり
新年度の取組が軌道に乗りつつあると思います。


五月病という言葉があります。

正式な病名ではありませんが

5月の連休明けに心身のバランスを崩してしまう状態を指します。
5月に不調を感じる方が多いことから総称として使われています。


実際には「適応障害」「うつ病」という診断名がつくことが多いと思います。


適応障害とは、新しい環境に適応できないことがストレスになり、
心身に影響が表れて生活に支障が出る状態です。
うつ病とは、脳の機能低下により心身に影響が出て、

身体症状や精神症状が出る状態です。
中には、環境の変化によるストレスが蓄積したことにより脳機能が低下して、

結果的にうつ病と診断される場合もあります。


それでは、何故、この時期に適応障害やうつ病を発症するようになるのでしょうか。


適応障害やうつ病のどちらも環境の変化によるストレスが

心身の不調を引き起こす大きな要因となります。


〇新社会人の始まりや社内での役職変更
〇新しい学校への入学やクラス替え
〇子どもの入学や進学、受験などで家庭の生活スタイルが変化
など、4月は環境の変化が大きい時期となります。


新しい環境に溶け込まなければ!と気を張り続ける人がいると思います。

また、慣れない環境で過ごすうちに心身の疲れを溜めてしまう人も

少なくありません。
環境の変化と言っても、その内容は様々です。

この時期によくある原因をご紹介すると、次の4つが挙げられます。


①環境や時間の使い方の変化
②人間関係の悩み
③目標の喪失
④理想と現実のギャップ


このようなことが原因として考えられますが、

この時期に心身の不調を訴える方は次のような方に多いそうです。


〇義務感や正義感が強く、手を抜けない
〇完璧主義でミスや失敗を許せない
〇仕事熱心でプライベートを犠牲にすることに抵抗がない
〇周囲を気遣うあまり、自分を雑に扱う


さて、皆さんの職場にはこのようなタイプの方はいらっしゃるでしょうか。
GW明けの様子を観察して何か異変を感じた場合は声を掛けたり、

相談に乗ると良いと思います。


特に、管理職の先生方は気が気ではないと思いますが
先生方が心身共に健康でないとより良い教育(保育)活動を
行うことは出来ませんのでGW明けは要注意です。


次に、五月病は大人だけではなく子どもにも症状として表れます。
次のような様子が見られる場合は五月病を疑った方が良いかもしれません。


〇いつもより元気がなく表情が暗い
〇幼稚園や学校に行きたがらない
〇幼稚園や学校の話をすることを避けたがる

〇やる気がなく好きなものへの興味が薄れている
〇いつもよりイライラしたり癇癪を起こしたりする
〇疲労感が強い

〇眠れない、起きれないなど生活習慣が乱れている
〇食欲がなく、ご飯を食べようとしない
〇発熱、頭痛、腹痛などが続く


原因は様々ですが
4月から始まった新しい環境になかなか馴染めなかったり
馴染もうと頑張りすぎていることが原因になることが多いようです。


GW明けの登校(園)渋りは不登校(園)につながりやすくなりますので、

児童生徒等の様子を観察したり、保護者と連絡を取り合い、

登校(園)渋りが続かないようにすることが必要です。


4月に身についた生活習慣がGWで崩れてしまうことがあると思いますが、

保護者と連携して取り組んでいただけたらと思います。


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メルマガ危機管理手帳
情報発信者
埼玉県公立中学校と埼玉県公立
高校で教員経験。川口市教育
委員会で行政経験。埼玉県公立
高校で教頭、埼玉県公立小学校
及び同公立中学校で校長を歴任。
川口市立校長会長兼川口市立
中学校長会長を歴任。
校長職の時は、マスメディアから
注目されていた教育困難校の
立て直し等に従事した経験あり。
管理職並びに行政職の経験を
生かし、ニュースレターの作成
などに携わり、学校の支援を
行っている
学校リスクマネジメント推進機構
コンサルタント 鈴木彰典
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学校リスクマネジメント推進機構
代表 宮下 賢路

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