教職生活を終えて、今は学校現場を支援する仕事に携わっています。

誰もが未来社会を担う子どもたちの成長を望んでいると思いますが、

今、学校現場には様々な問題が起きており

これらが原因で子どもたちの健やかな成長を妨げる場合もあります。

そのような問題に対して、どのような視点を持って対応したら良いのか

情報提供することが出来たらと思います。

 

本日は、当機構のメルマガで情報提供いたしました

子どもたちのインターネットの利用状況をご紹介いたします。

 

 

情報通信技術の発達と情報機器端末の普及に伴い
家庭、学校、職場では様々な情報を収集する際にインターネットを
利用することが多くなっていることと思います。


こども家庭庁は、昨年11月1日~12月7日に実施した

青少年のインターネット利用環境実態調査結果(速報)を
今年2月に公表しました。


この調査の青少年は10歳から17歳の子供たちを指しますが、

0歳から9歳までの子供たちを低年齢層として併せて調査しております。


調査結果概要は以下の通りです。


青少年(10歳~17歳)のインターネット利用率は98.7%でした。
利用している機器は
スマートフォン(74.3%)
学校から配布・指定されたPCや
タブレット等(69.7%)
ゲーム機(65.9%)
テレビ(61.1%)
自宅用のPC等(46.1%)
となっております。


学校種別では
小学生(10歳以上)98.2%
中学生98.6%
高校生99.6%
の利用が分かりました。


低年齢層(0歳~9歳)のインターネット利用率は74.9%でした。
利用している機器は
テレビ(53.3%)
自宅用のPC等(38.0%)
ゲーム機(35.8%)
スマートフォン(27.1%)
となっております。


年齢枠では
通園・通学前(0歳~6歳)36.2%
通園中(0歳~6歳)68.0%
小学生(6歳~9歳)90.0%
の利用が分かりました。


インターネットを利用すると回答した青少年が子供専用の機器を
利用している割合で高いのは
スマートフォン(91.9%)と携帯電話(76.7%)でした。


このうち、スマートフォンは年齢が上がると子供専用の割合が高くなります。
通園中(0歳~6歳)4.9%
小学生(6歳~9歳)26.4%
小学生(10歳以上)70.4%
中学生93.0%
高校生99.3%
となっております。


スマートフォンを親と共用で利用している割合と子供専用で利用している割合が
10歳で逆転します。
9歳は親と共用が48.2%、子供専用は36.6%ですが
10歳は親と共用が23.5%、子供専用が65.2%となり
以降、子供専用で利用している割合が増加しています。

 
インターネットの利用内容は 
〇低年齢層は
 動画を見る(93.6%)
 ゲームをする(64.7%)
 勉強をする(40.0%)
〇小学生(10歳以上)は
 動画を見る(90.5%)
 ゲームをする(87.5%)
 勉強をする(67.3%)


〇中学生は
 動画を見る(94.1%)
 ゲームをする(87.5%)
 検索する(85.5%)
 勉強をする(73.1%)
〇高校生は
 動画を見る(95.8%)
 音楽を聴く(93.2%)
 検索する(91.0%)
 勉強をする(78.3%)
となっております。


インターネットの平均利用時間は
〇低年齢層は約2時間5分
〇小学生(10歳以上)は約3時間46分
〇中学生は約4時間42分
〇高校生は約6時間14分
となっております。


インターネット利用に関する家庭のルールを決めている割合は
〇低年齢層は80.8%
〇小学生(10歳以上)は82.5%
〇中学生は72.1%
〇高校生は41.9%
となっております。
青少年は学校種が上がるにつれて家庭のルールを決めていないとの
回答が増えています。


子供がスマートフォンを利用する青少年の保護者の83.4%が
いずれかの方法で子供のネット利用を管理しています。


実施している取組は
フィルタリング(44.2%)
対象年齢にあったサービスやアプリの使用(37.4%)
利用してよい時間や場所を決めて使わせている(37.0%)
となっております。


子供がスマートフォンを利用する
低年齢層の保護者の95.7%がいずれかの方法で

子供のネット利用を管理しています。


手法としては
目の前(画面が見える距離)で使わせている(61.9%)
利用してよい時間や場所を決めて使わせている(58.1%)
となっております。


青少年がインターネットに関する啓発や学習を受けた経験は
学校種が上がるほど割合が増加しております。
小学生(10歳以上)76.0%
中学生87.1%
高校生90.7%
全体85.0%


啓発や学習を受けた機会は学校・幼稚園・保育園等が

95.3%で最も高くなっております。


保護者がインターネットに関する啓発や学習を受けた経験は
低年齢層58.2%
小学生(10歳以上)66.0%
中学生73.5%
高校生76.1%
となっております。


啓発や学習を受けた機会は
〇低年齢層の保護者は
 テレビや本・パンフレットなど(49.2%)
 インターネット(45.8%)
〇青少年の保護者は
 学校・幼稚園・保育園等の保護者会やPTAの会合など(56.4%)
 学校・幼稚園・保育園等から配付された啓発資料(54.6%)
となっております。


以上のようになりますが
◇スマートフォンの子供専用の割合が10歳で逆転する。
◇インターネットの利用内容は動画を見ることが一番多い。
◇インターネットの利用時間は学校種が上がると多くなる。
◇青少年は学校種が上がると家庭のルールを決めていない割合が多くなる。
◇インターネットの啓発や学習の機会は、子供も保護者も学校・幼稚園・保育園等が

 一番多い。
などは参考になると思います。


これらの結果を各学校(園)の実態に応じて活用していただければと思います。


PS
こども家庭庁の令和5年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果(速報)は
以下で確認することが出来ます。
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/9a55b57d-cd9d-4cf6-8ed4-3da8efa12d63/fc117374/20240226_policies_youth-kankyou_internet_research_results-etc_09.pdf


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情報発信者
埼玉県公立中学校と埼玉県公立高校で教員経験。川口市教育委員会で行政経験。

埼玉県公立高校で教頭、埼玉県公立小学校及び同公立中学校で校長を歴任。
川口市立校長会長兼川口市立中学校長会長を歴任。
校長職の時は、マスメディアから注目されていた教育困難校の立て直し等に従事した経験あり。
管理職並びに行政職の経験を生かし、ニュースレターの作成などに携わり、

学校の支援を行っている学校リスクマネジメント推進機構コンサルタント 鈴木彰典
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