子供の頃、宿題の読書感想文が好きだった人なんているのでしょうか?



いたとしたら、親か先生が相当優秀な人だったのでしょう。幸せです。


私は普通に嫌いでした。

書かされる機会は何度もあったはずですが、

書き上げた回数は2回とか?

ブッチするタイプでした。悪い子。




読書感想文は、読解力も表現力も高める素晴らしい課題ですが、

完成させるのも添削するのも非常に難しい。

親でも教師でも困難であり、宿題で勝手にやっとけなんて以ての外。

毎学年五時間ずつ取って、クラスのみんなでやるべきもののはずなのですが、そういう授業があった記憶がありません。寝てただけかも。




読書感想分には厳格なフォーマットがあります。

というか、このフォーマットを少しでも崩すと読書感想文になり得ない。

読んだ本の感想、インスピレーションを言語化し不特定多数の人に伝えるというのは、想像するよりずっと困難なことなのです。


採点も可能です。基準はシンプルで、'伝わったかどうか'。

「感想なんだから、何を書いても自由では?」

なんて、生徒はともかく教師まで言い出すのは嘆かわしいことです。







ざっくり、書き方を説明してみましょう。

前提1.主語は'私'

前提2.読書感想文を読む人は、課題図書は読んでいない。

前提3.抱いた感想は自由。



①読んだ本のあらすじを書く

どんな本か正確に伝えたいので、個性を出す余地はない。なんならコピペで良い。


②特に気になったシーンをピックアップして、詳しく説明する

どこをピックアップするかに個性が出るが、説明に個性は出さなくて良い。正確に説明する


③なぜそのシーンが気になったのか、読者としてどのように感じたのかを、自分の経験と照らしながら書く

書き方例「登場人物がこのように行動したが、こういう経験のある私としては、この点に深く共感した」「登場人物はこのように感じたようだが、私は違い、このように感じられ、登場人物のこの点をこう思った」


最も個性の出るところ。

感想文を読む人はあなたのことを知らないので、自分の経験も丁寧に書き、読書感想と繋ぎ合わせる。

感想文を読む人は'なぜあなたがそのような感想を抱いたのか'を知りたいと思っている。



④課題図書を読んだ後の、自分の変化について書く

短く2行くらいで良い。道徳的である必要はないし、

'「はあ」と思った ' など、言語化不十分でも、まあ良い。




Bad Point

1.主語を'社会'にしてしまうと、それは感想文ではなく評論である。

2.課題図書を選んだ理由は書く必要がない。あらすじでよい。まだ読んでない本を選ぶのに理由があるはずがない。どう書いても感想とは関係しない。これは出題者のミスである。

3.感想は道徳的である必要がない。例えば人間失格を読んで、どう道徳的感想を持てというのか。


前提123や④を改変してしまう教師は多い。カスである。






気づいたことと思いますが、

感想をわざわざ書くことには目的があって、

思いを伝えること。

本と自分と'感想文を読んだ人'を繋げること。です。




「映画の感想を語り合う」などは、

前提が、今一緒に映画を観た友達と身振り手振り表情を交えて話せる、なので、ずいぶん楽になりますね。


読書感想文、どれだけたいへんな課題か分かったことと思います。








さてさて、

前回の私の 映画「永い言い訳」の感想 を添削してみましょうか。

採点基準は先ほども書いた通り、'伝わったかどうか'です。


人間失格とか聖書のくだりは、映画と全く関係がないです。あれは私のブログを読んでもらうための前提ですね。


あらすじはコピペです。


映画を観てない人でも読める文章を目指したつもりでしたが、'人間失格'を読んでない人には極めて不親切になっていますね。


自分の子育てに関して説明が雑。子育ての辛さなんて、だいたいどこも共通だろうという甘えが見えます。


子育てに関して、やや不道徳なことも言い切っているのは、人となりが見えて良いですね。

このブログを読んでいる人は鈴木先生のことをある程度知っているだろうという甘えは見えますが、

その前提があっての深みとも言えます。


物語の結末の説明が全くなされていません。面倒くさくなったのでしょうか。


別にオススメなんかしなくていい。




ん〜、このブログを読んでいる人という前提への甘えの減点を避けたとして、

40点くらいかな。。






ああ、難しい。

感想文なんてブログで書くもんじゃない。


しかし、こうやって、

全て言い切り方で論ずるの楽しくてたまんねえな。


こんなのは趣味であって仕事にはならんです。

そろそろ勉強に戻ります。おしまい。





「無口禁止」(アシスタントとの仕事部屋に貼ってあるそう) 〜藤田和日郎〜







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