キスム滞在記 from twitter | 日本男児、アフリカへ♪

キスム滞在記 from twitter

ゼミ発表終わって、ひとまずホッとして過去のツイッタ―を振り返ってると、今年の年始にケニアにいたときのことがちらっと書いてあった。だいぶ時間は過ぎてるけど、それに肉付けして、経験を振り返ってみよう。

2009年12月24日早朝、里帰りのため、車2台でケニアの首都ナイロビから彼女のホームランドであるキスムへ移動した。

ナイロビ~キスムへは車で7時間くらいだっただろうか?年末は渋滞がひどくもっとかかったかも知れないが記憶が曖昧だ。ナイロビ~キスム間の道路は、基本的に片側一車線なんだけど、みんな田舎に帰るのが待ち遠しくて急いでるからなのか、前の車をどんどん猛スピードで追い抜いていく。一車線ということは、追い抜くタイミングを間違うと反対車線の車とドカーンである。実際、この時期は死亡事故が
いつもにも増して多いという。確かに交通事故よく見たな。我らが運転手は、ラグビー元ケニア代表でもあるマッチョで頭のキレるお兄様。運転はうまいがやはり飛ばすし、追い越しまくる(笑)
渋滞でイライラしたり、ギリギリの追い越しで死ぬかと思いながらなんとかキスムに到着した。

数日間の食料を買うために大型スーパー「ナクマット・キスム店」へ。クリスマスなだけにものすごい人の群れ。レジがどこから並んでるのかすらわからない状況。ここでも数時間待ちだった。買い物を済ませ、キスムの中心部から少し離れた所に位置するホームに着いたことにはすっかり辺りは真っ暗。ひとまず食事を済ませ、それでは「おやすみ」ということになったが、ここで驚愕の事実が!

ケニアの文化なのか、ルオ人の文化なのか定かではないが、そこでは家族内の既婚男性、家族内の女性と交際する男性(僕)は家族の女性陣と同じ屋根の下で寝ることはできない。敷地内にそういう男性用の別宅があって、そこで寝る。トイレとシャワーも外にあり、別宅の隣である。しかし、このシャワーから水が出ることはなく、メイン宅でお湯を沸かしてバケツに入れ、それで体を洗った。トイレもぼっとんである。外なので、用を足していると当たり前のように虫さんや小動物さんがこんにちはといった感じであった。厄介なのは皆が寝静まってからだ。というのは、夜間は防犯のために敷地内に大型犬が数頭放されるのだが、慣れていない家族以外の人間がむやみに外に出ると殺られる(笑)昼間はその犬たちは小屋に入っているので、問題はないが。

ここはのどかな場所だ。真っ青な空、家畜が赤土の上を行きかい、人々は笑顔で迎えてくれる。
広い芝生の上に寝そべり、昼間からビールを飲んで、歌い、踊り、語り合う。人生であんなにのんびりした時間を過ごしたのは初めてだった。大好きな場所である。

ケニアの年末年始は基本的に昼から飲んでる人が多い。ある晩、その田舎で祭りがあった。バンドが演奏し、人々はohanglaと呼ばれるダンスで盛り上がっている。えらくテンションが高い人が多い。それもそのはず、彼らの一部はアルコール度数90%を超える地酒(チャンガと呼ばれる)を飲んでいた(笑)とりあえず握手、ハグ、踊る。

そこで、おじいさんたちの集団に招き入れられた。おじいさん数人が僕の前に座り色々質問し始めると同時に、チャンガを勧めてきた。これは断るわけにもいかんだろうなと、その酒を口にした瞬間、これはヤバいと悟った。もはや酒ではなかった(笑)酔っ払いのおじいさん達に絡まれ、「知っているルオ語(そこの言語)はあるか?」と聞かれ、「アヘリ(i love u)」と適当に答えると、えらいバカうけでまた飲まされそうになり、逃げる、この繰り返し。。

見るにみかねたマッチョ兄貴が救出してくれた。
「俺ですらあの酒は飲まないよ、頭おかしくなっちゃうから」

「えええええ!?」

もちろん、その夜は大爆睡だったzzz

to be continued