なんか久々に仕事したって感じです。笑。。


梱包は、終わりがあるからいいのです。絵になると、いつどこで終わらせればいいのか分からなくなるばっかりで困っちゃいます。


けど、弱音を吐き出したい時ほど。あまりそういう姿は人には見せたくなくって、じっと黙ってトライアンドエラーを繰り返しながら、今自分に出来ることに目線を映しています。創作や想像は、思ったよりもハードです。ってかどんな仕事もだと思う。みんな偉いし、すごいんだ。


結局、アートってよく分からないけど。最近、人が生きるエネルギーみたいなものを作品に込めて届けているような気がするんです。音楽やお笑いだったら、瞬間的に人を楽しませることができます。アートをみても、腹は膨れません。生活に必需品かと言われればそうでもありませんし、直接的に誰かを助けられる訳ではありません。


しかし、私はアートを職業にしています。じゃあ私がしていることってなんなんだろう?と思うことがありますが、簡単に言えば人々の生活に花を添えることだと思っています。アートを買ったり、それが届いたり、飾ったりするのってとっても特別で刺激的なことなんです。またコレクションをしていくと、自分自身の好みを知ったり、自分自身が大切にしている考え方や価値観がわかってきたりします。


そんなアートですが、刺激的なものの奥行きやストーリーは画面の表面上でしか分かりません。しかし、画家・アーティストが作品を1枚仕上げるのに様々な葛藤があったり、苦悩があったり、蓄積してきたものや時に陶酔したり、様々な感情があって1つの作品が仕上がっていきます。つまり、作品はアーティストのなまものであり、生きたそのままが反映されるものだと思っています。それを鑑賞者は無意識的にでも不思議と受け取っているのかもしれません。


それは深く掘っていけばいくほど、簡単に言えばグロテスクになっていって、人が目も当てられないものになってしまいそうですが。しかし、そうしないのが私達アーティストが人々から「美しい!」と言ってもらえるものの形に整えるのがアートの本質的なお仕事なのです。


人間それぞれで「美しい!」や「綺麗!」や「素敵!」という感情や見方は本当に人それぞれで違います。物事の判断というのは、結局主観的なものなのです。


自分という存在は、なんて本当にちっぽけな存在なんだと思うんだけど。それを誰かと比べたり、自分ができないことを思い悩んだりしないで、今自分が出来ることに目を向けて欲しい。そんな思いで今回作品を制作しました。


辛いことばかりの毎日だけど、私は私なりに何でもない日常に目線をあてて、生きております。


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