病気になってしまった体に足りなかったもの。
それは、栄養です。
なぜ、家族で同じものを食べているのに、自分だけ足りなくなってしまったのか。
それは、胃腸の消化吸収機能や、腸内細菌叢に問題があるからです。
胃腸環境は栄養素の吸収にとても大切であり、同時に炎症や酸化ストレスが発生する場所でもあるので、その制御に必要なところです。
そのため、栄養療法では、真っ先にこれから取り組むべきです。
疾病治療に必要な5本柱の一つですね。
人間の免疫の根本となる腸を改善しない限り、自己免疫疾患、癌、自閉症、アトピー、風邪すら、全て、よくならないのです。
ただし、病人の場合、「プレバイオティクスやプロバイオティクスをとればよい」という簡単な話ではありません。
間違えた材料で作られてボロボロになった体に、プロバイティクスを入れても、プレバイオティクスを入れても、結局、消化も吸収もできないのですから、ほぼ無駄なのです。
効果がないどころか、弱った体、胃腸にプロバイオティクスや発酵食品を大量に入れると、感染したような不調を起こしたり、SIBO(小腸内細菌異常増殖)を起こしたり、世間の常識とは反対に便秘・ピロリ菌の繁殖をもたらすことさえあります。
その様な状態で、プレバイオティクスが良いからと高食物繊維の食品を沢山食べて完全に詰まらせてしまうこともあります。
プロバイオティクスを始める場合、正しい栄養摂取と同時に始める必要があるということです。
病態が重い方や衰弱が激しい方、健康に自信のない方は、まずは正しい栄養摂取を3か月以上続けた後に始めると良いと思います。
自然療法で本気で治したいけど、何から始めたら良いか分からない・・・という方も、何はともあれ「胃腸対策ステップ1」を徹底して下さい。
正しい栄養摂取が実践できていれば、(精製糖質制限、肉摂取の減、余分なオメガ6脂肪酸制限により)既に悪玉菌が減り、(各種栄養摂取、水分、グルテン・カゼイン除去による胃腸の健全化により)善玉菌を増やす環境作りが出来ています。
その後ようやく、ステップ2としてのシンバイオティクス(プレバイオティクス+プロバイオティクス)による効果を実感できるようになります。
■ステップ1■胃腸の健全化
●食事は腹8分目までとし、空腹の時間をつくる。夕食は20時までに済ませ、遅くとも寝る3時間前には何も食べない。
(空腹の時間に胃腸が休み、修復されます)
●精製糖質を食べない。フルーツは朝の空腹時に食べるのは良いが食べ過ぎない。米などの主食は少しずつ減らす。決して、糖質制限ではない。使い切れるエネルギー分の根菜やさつまいも、少量のフルーツなどからきちんと摂る。
(糖質の過剰摂取は万病の元であり、全ての体内環境悪化の入り口です。)
●脂質に細心の注意を
トランス脂肪酸やリノール酸過多で炎症促進です。
また、高脂質食では、善玉菌有意の腸内細菌叢維持は非常に難しいです。
●グルテン(小麦製品)、カゼイン(乳製品)は摂らない。できれば、トマトを含むナス科の野菜も食べない。大豆製品は、なるべく加熱後発酵させたもののみにする。豆腐はセーフですが、豆腐より納豆。
(グルテン、カゼイン、ナス科の野菜、発酵していない大豆製品は、リーキーガットの原因になります。)
●冷たいもの食べない
(冷凍フルーツやアイスは食べない。冷凍よりましですが、基本的には冷たい飲み物も飲まない。消化力も免疫力も落ち、悪い菌に住みつかれます。)
●(費用が高いので)可能であれば、遅延アレルギー検査を行い、アレルギー食材を避ける
(「遅延アレルギー検査は、腸の状態の目安にしかならない。」というのは、嘘です。実際に、アレルギー食材が全身に負担をかけています。腸の機能が正常化するまで、全てではなく必要に応じて高アレルギー食材を避けましょう。)
私は、数年前ですが、前回、こちらを使っていました。
120の遅延アレルギーを調べることが出来ます。
自然療法後、大分、落ち着いているだろうと思い、今回は219項目に挑戦してみようと思い、奮発して買いました。
楽天セール中、楽天24の15%オフクーポンを使って購入しました。
クリニックで行うより、大分安いです。
●食生活をかえる
トランス脂肪酸やリノール酸過多、糖質過多、脂質過多などは、炎症や体内酸化をもたらし治療の妨げになります。
様々な野菜をモリモリ入れた、治療食となるチキンボーンブロススープがお勧めです。
また、前回まで述べてきたように身体に必要な材料を正しく全て入れる ことが必須です。
(詳しくは、下記の①~④の記事をご参照)
(①-タンパク質編)
(②-ビタミンミネラル編)
(③-糖質編)
(④-脂質編)
●添加物や有害金属、環境ホルモン系など、代謝のブレーキとなるものを摂取しない
・水道水中の残留塩素・トリハロメタンを避ける
・魚は水銀の多い大型魚などはなるべく食べない
・不要な医薬品
・質の悪いサプリ
・食品添加物(防腐剤・発色剤や殺菌剤・乳化剤等。また、缶やパックに入った加工食品は極力やめましょう。)
・合成洗剤(歯みがき粉、洗濯洗剤、ボディーソープ、シャンプーリンス、浴用、トイレ、住居用洗剤等)
・化粧品、日焼け止め、クリーム(経皮吸収してしまいます)
・ポストハーベスト、農薬の多い食材
・プラスチック容器(特に酸の強い食品や電子レンジの使用)
・フッ素加工などの調理器
・殺虫剤
・芳香剤
・排気ガス
・建材のホルムアルデヒドなど
●規則正しいライフスタイルを身につける
湯船に入る習慣は免疫や血流に影響し、朝カーテンを開けない習慣は意欲などのメンタルに影響します。
早寝早起き。継続的な軽い運動。よく運動する人の腸内細菌には善玉菌が増えています。
●医薬品を飲まない
(特に、抗生物質を使った直後に腸内にカビが増えます)
●カビが好むものを食べない
1.アルコール飲料
2.小麦とコムギ製品全般
3.ライ麦
4.ピーナツ
5.綿実や 綿実油
6.とうもろこし(さまざまなカビ毒によく汚染されます)
7.大麦
8.モロコシ(穀類製品やアルコール飲料の原料となります)
9.サトウキビやテンサイからの糖質
10.ハードチーズ
●唾液とよく混ぜ、よく噛む(10分の1以下まで毒性を軽減)
●カンジダ、菌、カビを抑えるものをバランス良くとりいれる
ココナッツオイル (効果を大腸まで到達させる事ができる数少ない食品です)
生にんにく(アリシンの抗菌・殺菌作用)
しょうが(ショウガオール、ジンゲロンの抗真菌作用)
その他の香味野菜、香辛料、スパイス
ワサビ、シソ、パクチー、コリアンダー、シナモン、クローブ、クミン、ターメリック、バジル、オレガノ、ローズマリー、タイム、サフラン、パウダルコ、レモングラス、生りんご酢(未精製・非加熱)酢酸、酵素、プロバイオティクス、ブラックウォルナット(ジュグロン、タンニンの抗真菌作用)、リゾチーム(卵や納豆などに含まれる成分)
●体調が良くないときはキノコ(カビの仲間です)は避ける
■ステップ2■シンバイオティクス
次に、プロバイオティクスとして、何の菌を摂るか決めます。
どの腸活本にも菌種の選び方については、「人により腸内細菌叢は千差万別である為、自分に合う菌種のヨーグルトやサプリを2週間単位で試して、調子の良くなる菌種を見つけよう」というような事しか書いてありません。
★基本のプロバイオティクスは、宮入菌です。
数か月から数年の時間がかかりますが、自己免疫疾患を改善している実績があります。
酪酸菌(宮入菌)は、病原性細菌の強力な抑制作用はもとより、酪酸やビタミン類、消化酵素などを産生することにより、(想像を絶するほど)様々な角度から腸の機能、免疫機能を正常化させます。
♦宮入菌 15歳以上は1.8g×3回で、1日に宮入菌末を162mg摂取できます。
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♦宮入菌は、かかりつけ医にお願いして処方してもらえるかもしれません。
「お腹の調子が悪いので、自分にとてもあっているミヤBM細粒を処方してもらえませんか」と聞いてみます。
ただ、これをもらうためだけに病院にかかるようであれば、診察料や処方代、交通費などを考えると市販薬を買う方が安くなりますので、通院のついでに処方してもらいましょう。
私は、友人の医師にミヤBM細粒を処方してもらうこともありますが、1か月分までしか頂けませんので、基本はミヤリサンアイジを使用しています。
添加物を比べた結果、大人用ではなく子供用の新ミヤリサンアイジを愛用しています。
1日3回、毎食後に飲むだけです。
★LGG乳酸菌をとる
プロバイオティクスは、単体で長期間摂るのは良くなく、多種類をローテーションで摂るのが良いです。
よって、自分の腸内細菌にあうプロバイオティクスを探さなくてはいけませんが、試してみてもらいたいのが、LGG乳酸菌です。
世界で最も研究されている乳酸菌(論文数ナンバー1)なのですが、日本ではライセンスの関係でタカナシ乳業しか商品化していないため、過小評価されています。
乳酸菌の中でも、とくに胃酸や胆汁酸に強く、腸までしっかり届くLGG乳酸菌。
乳酸菌の中で、唯一、LGG乳酸菌の体表には線毛があります。 この線毛による付着性(腸表面に付着する能力)により、ある程度の日数を腸の中でとどまる持続性をもちます。
生きたまま腸に届いたLGG乳酸菌は、良い菌を増やし、悪い菌を減らす働きがあります。これによって、腸内環境は整えられます。
以下の効果、実績があります。
・LGG乳酸菌は、腸管の防御機能(異物を排除するlgA抗体)をUPさせて異物の侵入を防ぐ。
・LGG乳酸菌は抗原提示細胞を介して、菌株特異的に制御性T細胞を活性化することが明らかとなり、過剰になった免疫応答全体を正常化させ恒常性を維持する可能性がある。
・整腸
(排便回数の増加・排便感覚の改善などの便性改善、便中アンモニア量減少、腐敗産物の低下、便のニオイ緩和、ビフィズス菌やラクトバチルス菌などの善玉菌増加、クロストリジウム菌などの悪玉菌減少、短鎖脂肪酸(酢酸塩など)を生成するいくつかの菌株増加、などなど)
・アトピー性皮膚炎発症予防
・花粉症の症状軽減
・風邪予防
・ロタウイルス感染予防
・口内環境改善、虫歯予防
・NK細胞活性化⇒インフルエンザウイルス感染予防効果、症状軽減
・体脂肪低減効果(体重の有意な低下、脂肪の分解促進、合成抑制)
・大腸炎予防効果
(炎症 アポトーシスの抑制、腸管上皮細胞のEGF受容体やAktの活性化というステップを踏んで、腸管上皮細胞の成長を促進し、ダメージから保護)
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腸内細菌叢の乱れ・リーキーガットが根本原因である、
アレルギー、リウマチや乾癬などの自己免疫疾患・膠原病の根本解決に繋がります。
商品としては、国内では下記がお勧めです。
3,980円
継続して買うにはコストパフォーマンスが悪いので、私はアイハーブで☆カルチュレラのLGG乳酸菌を購入し、☆無調整豆乳で毎日、ヨーグルトを自作し、永遠に植え継いで食べています。
30粒で2,660円ですが、ずっと植え継いでいるので減りません。
真夏に購入すると、菌が死にかけていることがありますので、購入を検討されるのであれば、涼しい時期が良いかもしれません。
豆乳ヨーグルトは☆ヨーグルティアSのガラス瓶で作っています。酸度が出ますので、できるだけ瓶で作ってください。
42度で6時間温めた後、2時間放置で出来上がりです。常温で食べています。
ヨーグルトしか作らない場合は、安いヨーグルトメーカーでも良いですが、瓶やホーローで作れるタイプが良いです。
★その他のプロバイオティクスをローテーションで摂る
宮入菌を毎食、LGG乳酸菌を1日に1度、納豆は必ず1日に1~2パック食べるのが良いです。
その他のプロバイオティクスを、ローテーションで取り入れましょう。
お勧めは、☆ロイテリ菌です。あらためて個別で記事にしたい有用菌です。
■プレバイオティクス■
私たちが食事をとらなければ死んでしまうように、善玉菌にもエサを与えなければ死んでしまいます。
悪玉菌にエサをやらず、善玉菌に大好物を与えれば、善玉優勢になって当然。
早い人で翌日、1か月もすれば、必ず便が変わってきます。
毎日出る、どころか、1日に2度3度出るかもしれません。
「生きて腸に届く乳酸菌入りヨーグルトを食べてもダメだった」
「水溶性食物繊維、難消化性デキストリンも使っていたけどダメだった。」
「オリゴ糖(液体の製品)も使っていたけどダメだった。」
という人も、諦めないでください。
まず、選んでいるものが全然だめです。
(乳はダメ。デキストリンじゃダメ。オリゴにも種類があり、ラフィノース98%以上でないとダメ。シロップ論外。)
種類と量と、同時摂取が最大のポイントです。
♦豆乳ヨーグルトに、イヌリンとラフィノースオリゴ糖を6gずつ入れ、同時に摂りましょう
(相乗効果で、ビフィズス菌、酪酸菌、乳酸菌等をバランス良く増やすベストな組み合わせです。)
★豆乳ヨーグルトは、良い菌を選べるので手作りがお勧めですが、☆市販の無糖プレーンのものでも良いです。
★糖質オフ、腸内環境改善の為、必須のラフィノースオリゴ糖
腸内細菌、ビフィズス菌のエサ。
難病に砂糖は厳禁の為、代わりにこちらを使用。
注意:甘さは砂糖の5分の1、カロリーは2分の1。甘さに依存しないことです。
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必ず、混ぜ物のない、純度98%以上の「ラフィノース」オリゴを選んでください。上記が最安値だと思います。
★水溶性食物繊維、腸内環境改善にイヌリン
プレバイオティクス。腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整える。かなり控えめですがほのかに甘さがあります。ただし、溶けにくいので、少量を溶いてから全体を混ぜています。溶けやすいタイプもありますが、なるべく加工の少ないものを選んでいます。
混ぜ物のない、イヌリン粉末を選んでください。有機でなければ、1000円で買うことが出来ます。
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豆乳ヨーグルトに生のりんごやキウイ、ブルーベリー、アロエを入れると更に効果が上がり、一緒に納豆を食べると効果倍増となります。
いち早く効果を出したい人は、朝食を「クエン酸りんご酢水とサプリ、豆乳フルーツヨーグルト(イヌリン・オリゴ入り)、納豆」のみにします。
豆乳ヨーグルトは、成人で100g~200gにします。
最大に食べる場合、豆腐やきな粉などのその他の大豆製品は控え目にするようにして下さい。
また、イヌリンとオリゴ糖を始める際は、少量から始めて規定量まで増やしていくのが安全です。
注意:冷凍フルーツは、解凍してから食べて下さい。私は、豆乳ヨーグルトを夜に仕込んで、朝、出来立てで温かいヨーグルトを食べています。
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以上、もう少しまとめたかったのですが、楽天セール中に書き上げた方が良いだろうなぁと思い、アップしました。
重要項目なので、書き直すかもしれません。
本日も、ご覧いただきどうもありがとうございました<m(__)m>
私の様な病気が治った者の情報は、日本ではグーグルにより排除されることが多く、横のつながりでしか広めていくことができません。
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また、いかなる責任も負うことはできませんので、ご自身で勉強されご判断下さいませ<m(__)m>
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いつもどうもありがとうございます(*^_^*)
宜しければコチラもご一読下さい♪
③腸内環境を整える
★自己免疫疾患の菌活の方法と菌活前にしなければならないこと。