いくらマッサージや整体に行っても良くならない慢性的なこりがある。
もっと奥にこりの核がある気がするのに、届かなくてもどかしい。
突然、原因もなく腕に痛みがでて、困っている。
・・・そんな身体的な症状でお困りの方が、結構たくさんいらっしゃいます。
こうした方のこりには共通点があります。
単なる肉体的なこりではないことが多いのです。
実は昨日来院された方も、そうでした。
症状は、腕が痛みで上がらないというもの。
からだをみてみると、深いこりを抱えていました。
施療をすると、堅いこりがあり、こりがほぐれるときに感じる響く感覚はあるのですが、こりが抜けにくいのです。
これまでいろいろなこりを施療してきて感じるのは、肉体に現れたこりは、心の表れだということ。
仏教には、「心身一如(しんしんいちにょ)」という言葉がありますが、心と身体は一体のもので、分け隔てができないものという意味です。
身体に現れた症状は、心からのサインです。
心の奥の自分からのメッセージに気付くことで、肉体に現れた症状が改善していく、そんな事例をたくさんみてきました。
この方も、ヒヤリングをし、施療中もいろいろ話を聞いているうちに、私の心にメッセージが下りてきました。
それはお母さんとの関係でした。
お母さんは仕事ばかりで、小さなときから愛された記憶がなかったそうです。
面倒をみてくれたのは、おばあちゃん。自分はおばあちゃんに育てられたと言って、お母さんは嫌いで喧嘩ばかりしていたと言います。
お母さんのことを話す時は、本当にいやそうに、表情も曇りがちでした。
そのお母さんは最近亡くなって、その後始末をしたこともとても負担だったと言っていました。
でも私は、彼女の心の奥の奥に、「お母さんから愛されたかった」という嘆きの声を聞きました。
施療後、お母さんに本当は優しい言葉をかけてもらいたかったんでしょう?
お母さんからギュッと抱きしめてほしかったんでしょ?
・・・と聞いたら、
突然、彼女の目に涙があふれてきました。
自分でも驚いたようでしたが、涙が流れだした彼女の顔からはあどけない子供の表情があらわれてきした。
そうなんです。
彼女は、お母さんが嫌いだったんじゃなくて、彼女が求めたのに、お母さんが応えてくれなかったから、嫌いな自分を演じていたのです。
そうやって、自分の心の奥の寂しいっていう、本当の気持ちを誤魔化さざるをえなかったのです。
潜在意識にしまいこまれた彼女の純な心と、それを欺いて強がっている自分が葛藤していて、それがからだのこりとなって現れていたのです。
ですから、こりを解消するためには、お母さんとの和解が必要だったのです。
彼女の場合、すでにお母さんがいません。
いまさらお母さんに本当の気持ちを打ち明けることはできません。
でもそんなことは問題ないのです。
私は提案しました。
お母さんの位牌に向かって、自分が小さな頃どんな思いだったのか、どんなにつらく悲しかったのかを言葉にして伝えるだけでいいのです。
まずは心の浄化が必要です。
それができれば、心の奥の葛藤が解消されれば、こりは自然となくなっていくのです。
次回、彼女がどんな状態で現れるのか?
私は楽しみで仕方ないです。
母親と繋がることで、彼女の人生がまた新しいステージを迎えることができるからです。
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氣心解放セラピーは、
ココロもカラダも癒すがモットーです。
こりや痛みのメッセージを読み解くことで、こりが解放され、あなたの人生が好転していきます。
何か氣になることがあったら、お気軽にご相談ください。