身分の固定化(一生非正規社員なのか) | 国家資格3(社労士、行政書士、社会福祉士)つをもて余している私の社会保障・労働問題考察

国家資格3(社労士、行政書士、社会福祉士)つをもて余している私の社会保障・労働問題考察

3つの国家試験合格者(登録をしていない)が語る社会保険や社会保障に関する考察,労働問題に加え、日々思うことを適当に語ります

 おはようございます。今年度も後少しとなり、新年度に向けて忙しい方も多いと思います。
 さて、私の勤務先でも新年度から雇用形態等労務管理に関する事項が変更されます。主要なものの内、一定数の非正規社員の無期化、雇用期間の定めを設けないという制度が始まります。今までは、最長でも5年から8年程度が更新の上限であり、現場としても労働者としても不満がありました。そこで今回の新制度となった訳です。
 もちろん、利益となる面も多いですが、他方、正社員への登用はその数自体毎年数十人である事(何より、正社員への登用数は約束されたものではない)から、転職しなければ一生非正規社員となる可能性が想定されます。
 更に、今回の無期限に伴い若干の待遇低下となり、不本意ながら非正規社員である者には不利益となっています。
 会社都合の雇い止めや契約更新回数の撤廃は、非正規社員の身分の保障となり得ますが、待遇は正社員と比べ以前と劣る事から、その身分の固定化と繋がり、格差解消にはなりません。
 今後、改正労働契約法への対応として、期間の定めのない雇用契約と全員なるものの、その中で待遇に差をつけるという、最早期間の定めのない雇用契約は正社員とイコールではなくなるでしょう。