2025年12月29日


白銀の平標山と仙ノ倉山を求めて、強風の中 稜線を辿ってきた


それまでの話は↓


平標山頂での眺望を一通り楽しめたので、仙ノ倉山へ向かう

たおやかな稜線には薄いながらトレースが付いている。。。


26日の大雪による積雪が深くてラッセルになることも想定して、スノーシューを携行してきた

ワカンやスノーシュー無しでラッセルになればタイムロスで帰りのバスに乗り遅れてしまうかもしれないからだ


しかし、26日からの雪はあらかた稜線で吹き荒ぶ強風に飛ばされてしまったようだ


なので、ここから仙ノ倉山までアイゼンのまま進むことにした


予想通り、風と陽射しでクラストした雪面は硬くて沈みこむことなく進んでいける


鞍部まで下ってみると、積雪どころか雪は殆ど飛ばされて氷結した地面が露出している

トレースに見えていたのは夏道の跡のようだ


新雪どころかアイスになっているところも

ただ、これから午後になって雪が緩んできたら踏み抜くリスクが出てきそうだ


なので、風でトレースが消えているところは、出来るだけ踏み跡らしきところを辿っていく

手前に前衛の無名峰が迫ってくる


前衛無名峰を巻きつつ進んでいくと、仙ノ倉山が迫ってきた

目指すは左から2つ目の仙ノ倉山だ


上空は青空 晴天の下で仙ノ倉山を登頂したいところ


先ずは、右手前の前仙ノ倉山へ登り上げていく

相変わらず雪は風で飛ばされているので、雪面はカリカリ アイゼンの爪がよく効くので安定して上っていける


前仙ノ倉山頂が目の前に迫ってきた

順調に登り上げてこられたが、俄かにガスがかかり出してきた。。。青空の時間は終わりなのか?!


前仙ノ倉山を越えて、仙ノ倉山手前の小ピークに着く頃にはガスがかなり濃くなってきてしまった。。。

このままガスのかかるまま登頂するのも残念なので、小ピークで少し待ってみることに


すると、再びガスが抜けてきて紺碧の空が戻ってきてくれた♪

周囲には誰もいない。。。独り静かに仙ノ倉山を見上げる


振り返ると前仙ノ倉山と平標山

白銀の山肌のたおやかな稜線。。。なんだか地球上ではないような感覚になってくる


深く青い空に向けて仙ノ倉山を登り上げていく

雪が風で飛ばされて、夏道の階段が露出している


ほぼ水平の視線の先に青空

山頂は目の前だ


そして、仙ノ倉山を登頂(13時14分)


幸い、青空の下で登頂できた♪


仙ノ倉山頂も360度の展望が広がる


目の前には、荒々しい谷川主脈の山々

雪を纏ってナイフリッジと化した主脈は、容易に人を近づけないであろう。。。


主脈の左に視線を向けると、左に茂倉岳、右に一ノ倉岳

幸い、ガスが掛からず真っ白な稜線が目に映る


視線を右に戻すと、中央に谷川岳

相変わらず、谷川岳と右手前の万太郎山との間の稜線には厚い雲がのしかかっている。。。おそらく谷川岳からは谷川主脈を望むことは出来ていないであろう


その意味では、谷川岳ではなく仙ノ倉山を選んで良かったと思う


万太郎山から南西に延びる稜線の奥には、爼嵓(マナイタグラ)

実はこの爼嵓(マナイタグラ)が本当の谷川岳で、国土地理院の誤記でトマの耳・オキの耳が谷川岳とされてしまった、という嘘のような本当の話がある

 

谷川主脈の稜線は、仙ノ倉山へ向けて険しさを増していく

アップダウンの激しいナイフリッジが続く。。。ノートレースでこの稜線を越えていくのは、非常に難しそうだ


辿ってきた稜線を望むと前仙ノ倉と平標山

月面のような光景。。。不思議な気分になる


更に視線を右に移すと、左手前に平標山、中央奥に苗場山

陰影のある銀嶺が手前のエビの尻尾で彩られて美しい


視線を北に向けると越後の山々

稜線は真っ白で、雪深いことがよく分かる


なんか寒くないなと思って気温を計ると、なんとほぼ0℃  

13時を回って南風だから、多少風が強いけれど冷え込みはキツくない


そんな訳で、まさかの仙ノ倉山頂でのお楽しみカップ麺♪

厳冬期の仙ノ倉山頂でカップ麺を食べられるなんて、思いもよらなかった 笑


カップ麺を食べているうちに、日光白根山にかかっていたガスが抜けてツイている♪


最後に、エビの尻尾越しに谷川連峰の山々をしっかり愛でて目に焼き付けて


時間が押してきたので、再び平標山へ


たおやかな稜線を下っていく


振り返えれば、快晴の空に月

青と白の世界


サクサクと進んでいたが、前仙ノ倉手前の小ピークの上りで急に両脚が引き攣り出してきた!


かなりキツい引き攣り。。。経験上、脱水からくる引き攣りだと分かったので、水500mlをガブ飲み


暫くしたら脚の引き攣りは、スゥーと消えていった。。。タイトスケジュールの雪山でよくやってしまうミスだった

雪山で汗を大してかいてないように感じても、活動による水分消費があることを改めて実感 改めて雪山での水分補給の重要性を確認できた


脚引き攣りトラブルがありつつも何とか前仙ノ倉山を上り切ると、エビス大黒ノ頭が目に留まる

間違いなく、雪の谷川主脈の核心部の1つといえる険しいナイフリッジだ


前仙ノ倉山を越えれば、後は平標山への登り返しのみ

鞍部から望む平標山は、山容が美しい。。。


振り返れば、紺碧の空の下の白銀の仙ノ倉

次に厳冬期の仙ノ倉に来れるのは、いつのことになるのか。。。そうそう機会は無さそうなので、しっかり目に焼き付ける


鞍部を抜けて、平標山へ今回最後の上り

時間的に14時を回ってきているので、他の登山者はおそらく下山して周囲にいないだろう


少し攣りそうになる脚で上り切り、再び平標山に到着(14時21分) 

 予想通り、山頂には他に登山者はいない。。。流石に14時半近くなると、他の方々は下山に向けて動いているのだろう


平標山通過時刻のリミットを14時30分としたので、スケジュール的には余裕はない

なので、休むことなく下山へ


ここ辺りは、シュカブラが美しかった。。。



ヤカイ沢へのトレースがあれば、冬季限定のヤカイ沢経由での沢筋を下る予定であったが、ノートレースであったこともあり、ヤカイ沢への下降点に気付かずに通り過ぎてしまった。。。


下りのルートが南に延びる尾根で雪が溜まっていた上に、15時近くなって雪がかなり緩みだしたので、深く沈むようになったきた

このままアイゼンで通すことも出来そうだったけれど、踏み抜きタイムロスが重なると帰りのバスに間に合わなくなるかもしれない。。。これから沢筋に入っていくので、より雪は溜まっている可能性が大きい


なので、ここでスノーシューに換装し踏み抜きタイムロスを回避することにした


案の定、次第に雪は腐り出してシャバシャバ。。。

稜線では役に立たなかったけれど、下山でスノーシューが活躍してくれそうだ♪


スノーシューで柔らかい新雪をフワンフワンと下っていくと、平標山乃家が見えてきた


平標山乃家に到着(14時59分)

ここで平標山ともお別れ、今度は秋の紅葉の時期にでも来てみたいと思った


スケジュール的には相変わらず余裕はないので、そのまま沢筋へ向かう


沢筋は、かなりの急斜面でスノーシューだと不安定かと少し不安だったが

沢筋も軟雪になってきていたので、スノーシューでも気持ちよくステップ切りつつ下っていけた


沢筋を下り切ると、ほぼ水平のルートを進んでいく

陽が傾いてきて、時計と睨めっこで進むことに。。。汗


平元新道登山口まで下った(15時37分)

あとは林道をバス停まで進むだけ


黙々と林道を進んでいくと、山肌が夕焼けしていた

間も無く陽が沈む。。。


ヤカイ沢の取り付きまで来た(16時7分)

ルート上には薄いトレースがあるのみ。。。スキーのトレースか?! どうやらこのルートを下りで使わなくて正解だったようだ


後は、バス停まで戻るのみ


サクサクと歩いてバス停にゴール(16時27分)

何とか日没前に下山できて、16時55分のバスに間に合ってホッと一息をつけた


これにて今回の山旅はお終いです


今回は予想通り、何とも慌ただしい山行となってしまいましたが、貴重な晴れ間の一日をフルに活かして白銀の山々を楽しめたので、とても満足のいく一日となりました


厳冬期とは思えない快晴の一日で、貴重な時間を過ごせたことに感謝しかありませんね^_^