現在、FXや外貨MMFなど為替取引を行っている人には、話題のある情報が届いた。
ロンドン時間の14日の外国為替取引で、ドルが円に対し1ドル=81円を割り込み、一時80円89銭と安値を付けたのだ。ロンドン時間午前10時43分(日本時間午後6時43分)
これだけの円高は1995年4月20日以来の円高水準となっている。米金融緩和拡大観測を背景に、ドルはユーロに対しても今年1月26日以来の安値を付けた。また、対ユーロでは一時1ユーロ=1.4122ドルを記録した。
つい先日に行われた政府・日銀による為替介入は無意味になってしまったようである。
9月15日時点のニュースを物色すると以下のようなことが書かれている。(産経ニュース参照)
欧米金融当局の協調はなく、介入は単独。急激な円高による景気失速を警戒し、円高阻止へ非常手段に踏み切った。野田佳彦財務相は15日午前10時50分、財務省内で緊急の記者会見を開き、「為替の過度な変動は看過できない」と為替介入の実施に踏み切ったことを発表した。午前10時半に財務省から日銀に介入を要請した。介入規模は事後公表となる。介入に先立ち、野田財務相は首相官邸で菅直人首相に介入することを報告した。日銀の白川方明総裁は「為替市場における財務省の行動が、為替相場の安定的な形成に寄与することを強く期待している」との談話を発表した。15日の東京市場の円相場は、米国の追加金融緩和観測や菅直人首相の続投決定などを受け、一時1ドル=82円台後半と約15年3カ月半ぶりの水準に急騰した。介入実施後、円相場は84円台前半まで急激に円安に振れた。野田財務相は、「昨日から円高がさらに進行した。デフレが進行し、依然として厳しい経済状況にある中で、このような足元の動きは、経済・金融の安定に悪影響を及ぼす」と、介入に踏み切った理由を述べた。介入には、これ以上の円高は日本経済にとって望ましくないとする日本の通貨当局の強い姿勢を示し、相場の流れを反転させる狙いがある。ただ、現在の為替水準を容認しているとみられる米欧との協調介入は見送られた。日本の単独介入がどれほどの影響力を与えられるかは未知数なうえ、円安誘導に向けた単独介入は、海外からの批判を招く可能性もある。介入は、イラク戦争を背景にした米経済の先行き懸念が広がり円高ドル安が進んだ03年度に、過去最大の約32兆9000億円を実施。04年3月を最後に、空白期間の記録更新を続けていた。
せっかく、政府・日銀は2004年3月以来、6年半ぶりとなる急激な円高の進行に対応し、東京外国為替市場で9月15日午前、円を売ってドルを買う為替介入を実施したというのに結局は税金の無駄遣いに終わってしまったのだ。結局、その後は政府による為替介入は行われなず、急激な円高は見過ごせないと意気込んでいたわりには、着々と円高をマークしていき、95年以来の円高水準まで達するようになってしまった。今後円高が進むと政府が許さないぞと言わんばかりの姿勢を見せたと考えていたのだが、結局は中途半端介入になってしまい、非常に残念である。今後、再度為替介入があることを期待したいと思う。一度決めた政策であるならば、姿勢を崩さずに強気に貫き通して欲しいものだ。それでなければ、ただの無駄になるからだ。
しかし、一方でファンダメンタルから分析した投資家はまだまだ円高は進むという見解を聞く。その概要は簡潔に述べると以下になる。95年時の為替水準から約2%のデフレが日本で進み、約1%のインフレがアメリカで進んでいたと考慮した場合は、決して80円台では円高とは呼べないと言うのである。彼らの主張の中では50円台後半から60円台がファンダメンタル上妥当な数値だと指摘している。確かに、最近よく円高という言葉をよく耳にするも何を基準にして円高なのかその判定基準は記されていない。今後、為替がどのように変化していくのかは未知数ではあるが、円高が進むにせよ、円安に進むにせよ、我々はその現状に即した生活スタイルに変化すれば、とりあえずは何も問題なく取り立てニュースで話題するほど悪影響は及ぼさないであろう。ただ、外国為替取引をしているものとしては、ここ数日は慎重な動きをすべきであり、マーケットの動向を注視していくべきである。
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