さすがにウンザリ | ゆたか農園のブログ

ゆたか農園のブログ

新規就農した夫婦のブログです。「ゆたか」は妻、夫、息子の名前の頭文字を1文字ずつ取って名付けました。「ゆたか」にはrich、wealthy、fertileといった意味だけでなく、家族3人で力を合わせて頑張ろうという想いが込められています。

私の記憶が確かなら、空から水滴が降ってくる「雨」という自然現象があったはずなのですが、どこか遠い国の話でしたっけ?たしか日本という国の太平洋側の地域では夏に「雨」と呼ばれる気象現象が多いと学校で習った記憶がありますけど・・・。

 

先月12日を最後にアスファルトの色が少し変わるくらいの弱い雨が2回降っただけで、もう1か月間も雨らしい雨が降っていません。特に7月18日の梅雨明け以降は1滴も降っていません。そのためブルーベリー園の営業を終えた後も一切休めず、毎日毎日畑に行って水やりです。いくらなんでも今年は酷すぎます。昨日も一昨日も、そしてその前の日もこの時間はこの辺の水やりをしてたなという記憶があるだけで、もう曜日の感覚すらありません。あまりの暑さと疲労に脳は機能停止、脳幹からの指令だけで動いているような状態です。

 

雨が降らないだけでなく、気温も最高が37~38度、最低で27~28度がずっと続いており、ここまで酷い夏は新規就農して以来はじめてです。若かりし頃に暮らした経験があるコロンボですらここまで暑くありませんでしたし、夜だってもうちょっと涼しかったです。すっかり夏が一番嫌いな季節になりました。一部のポポーでは葉焼けの症状が出てきました。フェイジョアの葉っぱも反り返ってきて水を渇望している様子が窺えます。あまりの猛暑と水不足に雑草ですら変色してきました。

ブルーベリー園内もすっかり草だらけになってしまい、さっさとキレイにしたいのですが、なまじ草刈りをして地面を露出させてしまうと地中の水分がさらに蒸発してしまいます。

 

山から流れてくる水も通常の半分ほどにまで減ってきて、いくらタンクやエンジンポンプがあっても満足に水やりができなくなってきました。「無い袖は振れない」じゃないですけど、「無い水はやれない」ということで、自宅でポリタンクやペットボトルに井戸水を汲んで畑まで運んでいます。

1回に約250リットル、これを最近は朝と晩に毎日2往復しています。それでも焼け石に水、せっかく回復の兆しを見せ始めていたブルーベリーに被害が出てきました。

 

ヤフー天気にウェザーニュース、そして日本気象協会と、私のスマホには3社の天気予報アプリが入っています。毎朝と昼に各社の天気予報をチェックし、夕方には雨雲レーダーを見る毎日です。そしていつも「しばらく雨は降りません」です。「しばらく」の意味を改めて調べてみると「長いとまでは言えないが、幾らかの時間」とありました。気象庁も天気予報などで使う用語の定義をしており、「しばらく」は「2~3日以上で1週間以内の期間」だそうです。「しばらく、しばらく」ってもう1か月なんですけど・・・。1か月は長いですよ。

 

もうこれだけ夏の高気圧が強いと毎日毎日晴れの猛暑続きで、台風でも来なければ雨なんて降ってくれそうにありません。百姓が台風を待ち侘びるなんてヘンな話ですが、それくらい水不足が切羽詰まった状態になっています。好きでなった百姓ですし、これも農業の現実と言われればそうなんですけど、さすがにちょっと嫌になってきています。