ブルーベリーが色付き始める | ゆたか農園のブログ

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新規就農した夫婦のブログです。「ゆたか」は妻、夫、息子の名前の頭文字を1文字ずつ取って名付けました。「ゆたか」にはrich、wealthy、fertileといった意味だけでなく、家族3人で力を合わせて頑張ろうという想いが込められています。

つい先日の投稿で「ブルーベリーの収穫まであと1か月です」なんて書きましたが、今朝ミノムシやシャクトリムシといった害虫のパトロールのために園内を見回ったら、もう何粒か色付いていました。

 

サザンハイブッシュ系の「OPI」という品種です。

 

同じくサザンハイブッシュ系の「ユーリカ」です。

まだ紫色になったばかりといった感じで、すぐに収穫というわけではありませんが、来週中には最初の1粒を食べられそうです。誰よりも早く食べられる。すみません、これは生産者の特権です。今年もしばらくは自分たちで収穫してケーキ屋さんなどに出荷。収量が増えてきて食べ放題で営業できるくらいになりましたら開園する予定です。

 

私たちがブルーベリー栽培を始めた頃は「ウェイマウス」という早生の代名詞と呼べる品種がようやく6月に入って色付き始めたものです。それから15年が経ち、今や5月中から収穫が当たり前となってしまいました。品種改良が進んだことも理由として挙げられるでしょうが、収穫が早まったのはそれだけでないように感じます。その15年前と比べて冬は暖冬で夏は猛暑と、明らかに気候は変わっています。ブルーベリーの収穫が早くなったのは品種改良の「成果」というよりも、気候の変動によるものの方が大きいと思います。

 

亜熱帯などの温暖な地域ではサザンハイブッシュ系が年に2回収穫できるそうです。そのうち愛知県でも初夏と秋に二回収穫なんてことになるかもしれません。数十年後には福島県周辺がミカンの生産地になり、北海道がリンゴの産地になるそうです。その頃には愛知県でブルーベリーなんて暑すぎて無理。バナナやパパイヤ、マンゴーといった熱帯果樹の一大産地になっているかもしれません・・・。これから新規就農を目指す若い方は数十年後の気候のことも考えて栽培作物を選んだほうが良いかと思います。

 

フェイジョアの開花も早そうです。小さなマラカスのような形をした蕾が日に日に膨らんできています。

今はポポーとフェイジョアの2回目の草刈りをしています。注文した手押し式の草刈機がまだ届いていませんから、今まで通り刈払機で刈っていますが、刈り終わる頃には何輪か咲いていそうです。