エビングハウスの忘却曲線
教育に携わる者に、エビングハウスの忘却曲線を知らない人はいないでしょう。
人間の脳は1度覚えたことを
1時間後には半分忘れ
1日後には7割忘れ
1か月後には8割忘れている
というものです。
塾をしていた際、2,3日前に学習したところを、「全く覚えていない」と生徒に言われたときは愕然としましたね。
そういった子はすぐに成績を伸ばすことが出来ません。
読書を通じ、語彙力を上げて理解力、集中力を徐々に身に付けさせないと無理なのです。
塾としては一番預かりたくない子ですね。
あんなに頭悪い子が通っている塾、という評判が立ちますし、すぐには成績を上げられませんから成績の上がらない塾だと思われてしまいます。
生徒募集に悩む私の塾でさえ、正直なところあまり受け入れたくなかったです。
でも本来は、そういう子達の為に塾があるんですけどね。
まあ、塾の事は置いといて…
エビングハウスの忘却曲線があるため、学力のない人、効率よく復習できない人は何十年学習しようとも東大にははいれないですし、司法試験や司法書士試験にも受かりません。
さらにその上を行くどうしようもない人は、受からない現実を受け入れられず、自己を過大評価し無意味な学習を続けている人でしょう。
残念ながら本当にいるんですよ。
私の友達も3浪して偏差値50位の大学に行きましたからね。本人は2浪の時点で関関同立、悪くても産近甲龍に行けると思ってたんでしょう。
ポリアンナ症候群で自己評価ばかり高くて自分を客観視できていない…
結局、大学を中退し高卒になっていました。
まわりにアドバイスできる人がいないというのは、不幸ですね。
この子たちは自己を客観的に評価して欲しいものです。
